West スマイリー夫人 |
North マイケル |
East スマイリー卿 |
South アエルレッド |
- |
P |
P |
1♦ |
3♣ |
3♦ |
P |
3♠ |
4♣ |
P |
P |
4♠ |
All pass |
|
|
|
コントラクト:4♠
=====
|
・スマイリー夫人は、♣Aをリードしました。
ダミーを見て、「あ~あ~!、良いビッドかな?」と
アエルレッド修道士は言いました。
マイケル修道士は、ハンドをオープンしながら
「Aを持ってないんです」と応えました。
アエルレッド修道士はこの弱々しい説明に怯みました。そして、
「だから、ブラックウッドでAの枚数を訊く必要があるのでは!」と言い放ちました。
「コントラクトは何ですか?」アエルレッド修道士の後ろから不愛想な声がしました。
「ああ、修道院長、ビックリしました」とアエルレッド修道士。
「それは... えー...4♠です。」
「4♠!って言いましたか?」修道院長は叫んだ。
「ああ、気にしないでください。続けましょう。」
・Wのオープニングリードは♣A
・アエルレッド修道士は♣がボイドなので、ラフ
・そしてトランプの♠A,Qで2回勝ちました。
・Wは2ラウンド目で♠がショウアウト。
これはちょっとした幸運だな、とアエルレッド修道士は思いました。
♠が4-1の分かれなら、スラムのチャンスはない。
ここでアエルレッド修道士は立ち止まって次のプレーを検討しました。
ハンドの切り札は♠Kと♠8、Eは♠Jと♠Tです。
・Nからクラブを出し。♠8でラフ
♠8は、♣のラフに使わなければルーザーの
はずだった!
一人で幸せそうに微笑んでいました。
さて、次に何をしょうか?
Eの切り札は2枚、自分のハンドの切り札は1枚。
コントロールを維持するために♦をプレイするのが良いと考えました。
・ディクレアラーは♦K、♦Jと続けて出し、
Eのスマイリー卿は♦の2ラウンド目をラフ
・Eが次に♣Jを出したとき、
アエルレッド修道士はミスプレーしたのではない
か、という漠然とした考えを抱きました。
・ディクレアラーは、最後の切り札♠Kでラフ
・ディクレアラーは、♦に戻しました。
・Eはそれをラフ
・そして、Eは♥をリード
それは、スマイリー夫人が♥Aで勝ち、
再度♣を出すのを期待して、でした。
・アエルレッド修道士の最善の努力にもかかわら
ず、1ダウンでした。
(※中野:♠6勝、♥2勝、♦1勝で9勝)
「ブラックウッドをビッドしなくてよかった!」と
マイケル修道士は叱責しました。
「スラムなら3ダウンだったでしょう」
面白がって状況を見守っていた修道院長は、
身を乗り出して言いました。
「6♦が正しいコントラクトだ!」
簡単なスクイズはあるが、
・♣Aのリードをラフし
・♥Kに向けて♥2を出し(♥K勝ち)
・トランプでハンドに戻り
・♥Qに向けて♥を出してWの♥Aに負ける
・その後は、何がリードされても勝てるので、
続けてトランプを出していくと
Eはメジャースーツでスクイズにかかります。
従って、6♦はジャストメイクになります。
スマイリー夫人は不服そうに修道院長を見つめ、それからアエルレッド修道士の方を向いた。
「あなたの友人が試合中ずっと此処にいないことを祈ります」と。
修道院長は口をつぐみました。
|