修道院の敷地内に新しいスヌーカーホール(ビリヤード競技の一つ)を建設するという修道院長の意図は、市議会計画委員会からの断固たる反対にあいました。
表向きは「この問題をさらに議論する」という目的で、修道院長はパーキン委員長を修道院に招待しました。
彼の本当の意図は、一流の食事をご馳走しスヌーカーホール建設を復活させることでした。
色々あって、修道院長とパーキン委員長がペア、修道士のパウロとルシウスがペアでブリッジをすることになりました。
Dealer: East
Love All
コントラクト:4♠
=====
|
West |
North |
East |
South |
3♥ |
P |
P |
4♠ |
P |
P |
P |
- |
修道院長はEです。
Sはリオープンの位置で、3♠か4♠か迷いましたが、
積極的に4♠をビッドしました。
・オープニングリードは♥Kです。
・ディクレアラーは♥Aで勝ち、
トランプ♠A、Kをキャッシュし、続けて
♠Tを出しました。
・Wのパーキン委員長は♠Qで勝った後、
シングルトンの♦リードにシフトしました。
⇒Eが第2ラウンドのトランプ狩りで♦Qをディスカード
したのを見ていたので。
|
SはEに対するスクイズを考えていました。
Wのディストリは“4711”で、
Eのマイナースーツは“55”の可能性大です。
この♦をダックすると、
Eが勝ち♦をリターン、そしてWがラフの可能性大です。
・Sは「♦Aをお願いします」と言いました。
唯一のチャンスは、
切り札を走って「スクイズ」を狙うことでした。
・それで、♥をラフしてハンドに戻りました。
この時点での各ハンドは下図の通りです。
・最後の切り札をリードし、ダミーの♣を捨てました。
・修道院長は席で不安そうに体を動かしました。
♦を捨てた場合、
ディクレアラーは次の♦をダックすることで、
ダミーの♦7がエスタブリッシュして、ジャストメイク。
♣を捨てたとしても、同様の方法でジャストメイクする。
修道院長はディクレアラーの気を引こうと考えました。
“この大事な客人を追い詰て、いったい何をしたいんだ?”
修道院長はテーブルの下でパウロ修道士の足に軽く蹴りを入れて警告しました。
・修道院長は♦を捨てました。
・パウロ修道士は状況を理解したようだった。
次の♦をダックせずに♦Kで勝ったため、
1ダウンで終了しました。
「本当に良いディフェンスでした!」修道院長は叫んだ。
「あの♦へのスイッチでスクイズを回避できました」
パーキン委員長は、カードを元に戻しながら頷いて
「そうかもしれない」と答えた。
|