Last Update:3-jan-1999
その昔、空と海しかなかったころ
雲さえも膝に届かないほどの巨人がいた。
やがて時が過ぎ、巨人もその体を横たえるときが来た。
倒れた体は『大いなる大陸』となった。
そして、倒れた時に蹴り飛ばした岩がディール本島に
その岩が落ちたときに飛び散った泥が周りの島々になった。
ディール諸島は、一番大きなディール本島を中心とした大小さまざまな島々からなる。かなり広く分布しており、各島の気候や風習などはさまざま。いくつかの国家(多くは島一つに一つの政府)から成り立っていて、これらをまとめる連邦政府がある。もっとも連邦が決めているのは共用語、通貨統一、出入国の自由等くらいで、政治の多くの部分は各国の自治政府にゆだねられている。
技術レベルは19世紀後半位。本島には島を一周する蒸気機関車が走っており、島々のあいだには定期連絡船(普通は蒸気船)が多い路線で日に数便、一番遠くの島でも週に1便は運行されている。
こういう島にしようとしたのは、島ごとに特徴を変えたら何でもありでできるなぁ、と言う安直な理由から。王国やら独裁国やら南国やら北国やら勝手にできるし、言葉や通貨の問題も考えなくていいし。何かやりたくなったら適当なところに島を作ればいいわけだ。
町の感じは実は19世紀後半のイギリスを意識している。シャーロック・ホームズと「ハッピートーク」の影響が大きい。その分、自分の中ではイメージしやすい。
『大いなる大陸』とは、はるか遠くにある大陸で船で一年以上かかるところにある。実はエクランバル(某友人が使っているWQ世界)のこと。
もともとディールをエクランバルの端っこに作ろうとしたが、ワールドは分けたほうがいいとアドバイスを受け、今のように遠くに離した。先のディールの紀元はエクランバルのそれをアレンジしたもの。交流がなかったため、事実とちょっと違って伝わったということにした。もっとも、エクランバルでは紀元は伝わっていないようだが。
島々の中で一番大きなディール本島は、ディール火山を中心にしたほぼ真円に近い島。首都ディールを始め、いくつかの大都市を持つ、名実ともに諸島の中心にある島である。
多くの地域は温帯に属しており、四季がある。
ディール本島の南東に位置する人口数万のディール諸島最大の都市。ここからほとんどの島への連絡船が出ている。交易で栄えた街で、各島の特産品等もそろっている。その他、劇場や博物館、図書館などもある。連邦政府もここにあり、文化、政治、経済の中心といえる。
中魔女レアナの店もここにあり、シナリオの導入はこの町になることが多いだろう。
ディール本島の中心に位置する標高3000mを超す大きな休火山。他に大きな山はないので、普通は「山」といったらディール火山をさす。中腹は鬱蒼とした森林、頂上付近は万年雪を頂く岩山になっている。
この辺りの魔女夜会は中腹の森がちょっと開けた広場で行われる。ここには人払いの結界が張ってあり、普通の人は入ってこない。
ディール山の南の裾野に位置する人口百数十人の村。地熱と日当りの関係から、一年中暖かく、そのためか、人々もかなりおおらか。主な産業は酪農。当然、特産品は乳製品である。
ディール本島の南西の海に面した大都市。かつて、ここにあった領主の一族は贅の限りを尽くした暮らしをしていた。その影響で、芸術、料理の分野で大きな発展があった。その後の革命や、首都の移動などもあり、一時期ほどの栄華はなくなったものの、現在でも、芸術の都として、あるいは料理界の聖地として、各々の分野を志すもののあこがれとなっている。
ディール本島の南東、船で1時間程行ったところにある島。島全体で人口数万人程度。連邦加盟が一番遅かった島で、それまで敷かれていた封建制の色がいたるところに残されている。現在はその町並を利用し、テーマパーク「中世冒険村」として、観光を主な産業としている。
ローディス島の町一つを丸々使ったテーマパーク。昔ながらのその町並を利用して、いわゆる「剣と魔法の世界」を体験できるものになっている。
この島に来る観光連絡船は帆船をイメージさせる形をしている。入場券は「冒険者ギルド登録書」になっていて、入場の際に「登録」を行う。その他、1日数回行われる「城」(現領主官邸)の衛兵交代や、貸衣装(戦士や魔法使いなどの格好)、「ダンジョン探検」(巨大迷路)、ホテル「冒険者の宿」などが観光の目玉となっている。
ディール諸島の北のはずれにある小さな島。いくつかの集落はあるものの、余り人は住んでいない。ツンドラ気候の寒い島で、針葉樹の森と、たいして高くないにもかかわらず万年雪を頂く険しい山々が印象的。