お母さんこんなこと知ってますか?
(やけど/けが編)
Q1 子供の熱傷の原因は?
Q2 何度ぐらいで熱傷をするの?
Q3 熱傷の程度(深さ)の見方。
Q4 熱傷の程度(広さ)の見方。
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Q1:子供の熱傷の原因は?
 わが国では、子供の熱傷の原因の過半数はあつ〜い液体(お湯など)によるものです。その原因の中でも多いものは、ポット・やかんの湯、ストーブ上の湯、鍋・茶碗の湯などです。
 子供は大人より視線が低く、テーブルの上のものを見にくく、手を出すときにテーブルの上からではなく横から出すことになります。また、身長が低いため、ひっくり返したときに大人では足にかかるものが、頭や顔、体にかかることになるため逃げにくく、熱傷をすることになります。テーブルの上に物を置くときは、真ん中で子供の手の届かないところに置くようにしましょう。
 また、沸きたての浴槽に転落しての熱傷は子供に特有のものです。お風呂のスイッチは浴槽の壁に付いていることが多く、子供では手を延ばしても届きません。そこで、子供は浴槽の蓋に乗るのですが、普段では固い蓋も沸いたお湯のため暖かくなって、ビニール性の物などは柔らかくなっており転落することになります。また、沸かすタイプのお風呂では混ぜるまではお湯の上の部分はかなり熱く、簡単に熱傷を受傷します子供だけでお風呂に行かすのはやめましょう。

Q2:何度ぐらいで熱傷をするの?
 熱傷をおこす温度は時間に関係があります。熱傷を起こす温度と時間のグラフを見てください。43度ぐらいの温度でも10時間以上続けていると、熱傷を起こすことがあります。また、低い温度で時間をかけて熱傷を起こしたときは、低温熱傷といって深くひどい熱傷のことが多いです。
 低温熱傷は、高齢の方や知覚障害のある方などでは起こしやすく注意が必要です。湯タンポやファンヒーターなどでも起こします。

Q3:熱傷の程度(深さ)の見方。
 熱傷の深さの判定はなかなか難しいものです。
 赤くなっているだけならI度で、水疱ができていればII度です。III度は「なめし皮」とも言われ乾燥して白っぽく(時に黒っぽく)なってます。
 痛みは、浅いものほど痛く、深くなるに連れて痛く無くなります。痛みがましだから浅いと簡単に考えないでください。
分類 深さ 皮膚の性状 痛みの感じ方
I度 浅い

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深い
発赤、水疱(−) とても痛い(過敏)
II度 水疱、破けると薄赤(+) 痛い(深いものほど軽度)
III度 白色or灰黒色、水疱(−) あまり痛くない

注意:臨床的にはII度をさらに二つに分ける必要がありますが、難しくなるのでここでは説明しません。


Q4:熱傷の程度(広さ)の見方。
 成人では体の表面の約20%にII度以上の熱傷をすると、入院治療が必要になります。子供ではこれが10%になり、狭い範囲の熱傷でも子供の場合は重症になります。
 では具体的には子供の10%とはどれくらいでしょう?成人では片腕もしくは片下肢の1/2が9%といわれています。また、掌+指(片手で覆える範囲)で1%とされています。ところで、小児は頭顔面部の比率が大きく、四肢の面積は躯幹に比べて小さい。この差は年齢が低いほど顕著です。したがって一概には言えませんが片腕もしくは片下肢の1/2、躯幹の片面の1/3に熱傷を受ければ必ず病院受診をすべきでしょう。
 いずれにしろ、熱傷の場合は傷痕も残りやすく、残った傷痕も直しにいので小さな熱傷でも専門医に一度は見てもらっておくべきでしょう。

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