Q2:唇裂・口蓋裂のこどもは毎年どのくらい生まれるのですか?
唇裂・口蓋裂は、全く健康な両親の間に生まれる場合が多く、ひとつの家系やある家系に生まれるということはあまりありません。
遺伝的な因子を全く無視することはできませんが、環境因子が注目されています。環境因子としては、いくつかの薬剤、たとえば、ステロイドホルモン、ジフェニールヒダントイン(てんかんの薬)、ジアゼパム(精神安定剤)、避妊薬などがあり、その他、風疹ウイルス、トキソプラズマ、インフルエンザウイルスなどの妊娠中の感染、高齢出産、妊娠中の腹部の外傷やレントゲン照射、度重なる自然流産などがあげられています。
しかし、これらの発生因子とされているものでも、ひとつの因子が単独でということより、いろいろな要因が重なり合って奇形児が生まれると考えられています。
Q3:口唇や口蓋は胎生のいつ頃、どのようにして形造られてのですか?
口唇や口蓋が形造られるその時期に、胎児か母体に何らかの原因があると、披裂を生じることになります。
Q4:唇裂・口蓋裂児が生まれたら、手術を受けるまでどんなことに注意したらいいのですか?
唇裂・口蓋裂児でも、特別な場合をのぞいては、そのような方法ではなくふつうの方法で乳を与えるべきです。その理由は、ミルクを吸ったり飲みこむことが正常児より多少劣っていても、哺乳方法を工夫して飲ませれば、舌や、口の中の筋肉がよく発達して正常なことばの機能を得るのに役立つからです。
1回の哺乳量が少ないときは回数を増やして飲ませることも大切でしょう。
Q5:唇裂の手術はいつ受けるのがいいのですか?
唇裂・口蓋裂児でも、特別な場合をのぞいては、そのような方法ではなくふつうの方法で乳を与えるべきです。その理由は、ミルクを吸ったり飲みこむことが正常児より多少劣っていても、哺乳方法を工夫して飲ませれば、舌や、口の中の筋肉がよく発達して正常なことばの機能を得るのに役立つからです。
1回の哺乳量が少ないときは回数を増やして飲ませることも大切でしょう。
Q6:口蓋裂の手術はいつ受けるのがいいのですか?
口蓋裂児は正常児に比べ生まれつきあごの発育が悪いことが多いのですが、あまり早く手術をすると、上あごの発育を一層悪くする場合があるので、あごの発育をあまり妨げず、鼻咽腔閉鎖機能を正常児と同じようにする手術法が用いられるようになりました。
また口蓋裂の手術では、ことばの発達という問題が重要です。どのこどもでも1才頃からことばを話しはじめるため、1〜2才で、体重が約10Lの頃に手術して機能を高めると、嚥下運動やことばの発育は正常児と同じようになるのです。
Q7:口蓋裂のこどもが、ふつうの子供と同じように話せるようになるには?
しかし手術の時期が遅れてしまったり、披裂の程度がひどかったり、適切な手術が受けられなかった場合には、”ことばの障害”を残すことがあります。しかし、この場合にも、その原因が何がよくみてもらい発達の経過を見る、言語訓練をする、あるいは追加の手術をするなど適切な治療を受ければ必ずふつうのこどもと同じように話せるようになります。”ことばの障害を”残さないようにするためには、適切な時期に形成外科手術を受けるとともに、言語治療の先生について、手術後の経過を見てもらう必要があります。
Q8:唇裂の手術のあとが目立ち鼻がゆがんでいますが?