ます。
Q2:傷あとを目立たなくする手術はどのような手術ですか?
《手術方法》目立つ瘢痕が皮膚のしわと同じ方向にある場合は、そのままその瘢痕を切りとります。しわの方向と異なるときは、W形成術やZ形成術などの技術を用いて、長い傷を短い傷に分けたり、傷の方向をしわと同じ方向に変えたりします。その後、皮膚の緊張をなくすために皮下を広く剥離し、「真皮縫合」という特殊な縫合をします。この時の糸は皮膚の外からは見えなくて抜糸をしません。さらに皮膚の表面を細い糸で細かく縫合します。この糸は4〜6日で抜糸します。
《手術材料》今では一般の外科でも用いられることも増えてきましたが、糸はナイロンなどの吸収されない糸や、吸収されるものでもPDSと呼ばれる特殊なものを用います。針は皮膚を傷つけないように針と糸が一本につながっています。手術器械も形成外科専用ものを使い皮膚などの組織に損傷を与えないように注意されています。
Q3:受けた傷が目立つ傷あとになるかどうか予想ができますか?
しかし、その人に以前できた傷あとがあるときはある程度の予想はできますし、またしわの方向の傷であったり年をとった人のときは比較的目立たない傷になる傾向にあります。しかしあくまで、予想であり確実なことは時間を待たないと言えないのが現状です。
Q4:新しい切傷や損傷は、いつ形成外科へ行けばいいのですか?
Q5:目立つ古い傷あとの場合はどうですか?
Q6:傷あとのケロイドとは何ですか?
特に深い火傷のときのように深い傷で2週間以上も滲出液が出て治らない場合や、胸の真ん中や肩などに傷ができたとき、またはケロイド体質の人のときなどはいったん傷が治ったようになってから、1〜2か月のうちにしだいに傷が赤く盛り上がってくることがあります。この赤く盛り上がった傷を「ケロイド」と呼んでいます。ケロイドはかゆみや時には痛みが伴い、なかなか平たくなってきませんしどんどん大きくなってくるものもあります。治っても傷あとはかなり目立ちます。
Q7:Z形成術とは、どんな手術ですか?
Q8:手術後のアフターケアーはどの程度必要ですか?