【森林破壊】

・森林の動き
  1、生態系 :多種の樹木、木の実や花が昆虫や小鳥、動物を養っている
  2、土   :落葉、生物の糞や死骸が豊かな土を作り、木の根が流出を防ぐ
  3、水   :樹木と豊かな土がダムの動きをし、雨水を貯え少しづつ流し出す
  4、空気  :炭酸同化作用(ニ酸化炭素を吸収し酸素を放出)と大気の浄化

・原生林
  1、多種の木で強固な生態系、病虫害に強い/多くの生物「生命のざわめき」
  2、落葉や動物の糞や死骸で豊かな土が作られる/保水力にもすぐれている
  3、広葉樹が多く、多くの酸素を発生、浄化作用が大きい/酸性雨にも強い
    乱開発、乱伐操ですでに世界の原生林は76%が失われた
      (ヨーロッパはほぼゼロ、アメリカは15%以下)

・人工林
  1、同種の木ばかりで病虫害に弱い/生物が少ない「静かな森」
  2、落葉しない木が多く土が貧しい/保水力に乏しい
  3、針葉樹は葉が小さく酸素発生、浄化作用が小さい/醸性雨に弱い
  4、人工林は人手(植林、 間伐など)をかけないと育たない
    豊かな原生林が伐採され、人工林も放置され乱開発や酸性雨で滅びつつある

・森林破壊の実態
  ・毎年日本の面積の半分の森林が失われ、さらにその半分が砂漠化
  ・大量の表土が流出し耕作面積が減るー方で人口増加
  ・森林は成長量の数倍の速さで失われ、このままでは100年以内に全滅
  ・森林がなくなれば(砂漠化)、地上生物は死滅

・森林破壊の原因
  ・先進国の木材消費のための商業伐採
  ・乱開発(工業用地、農地、リゾート、換金作物)
  ・酸性雨、永久凍土の融解
  ・日本は十分な森林資源がありながら世界最大の森林輸入国
    60年代にはフィリピン、70年代にはインドネシアの熱帯林を皆伐
    現在はマレーシアから大量輸入、近々伐採不可能になると言われている

・根本的な解決に必要なこと
  ・伐採には修復や保全が不可欠だが、現状の経済はそれを怠ってきた
  ・今後は修復や保全を義務付け、自給自足をめざすことが必要
  ・そのための費用をコストに上乗せする
  ・安い途上国の木材を輸入する際には、高額の関税を課し上記財源にあてる
  ・以上のことは森林資源だけでなく、すべての資源に必要

・どうすればいいか
   簡単にできること、楽しくできることを自分から始める
   できるだけ買わない/使わない/捨てない/リサイクル
    ・過剰包装を断る、買い物かごを持って行く
    ・再生品、リサイクル品を買う
    ・自分のお箸を持参(割り箸の9割が輸入木材)
    ・紙コップなど使い捨てを減らす
    ・植林、間伐、草刈りなど保全活動に参加


環境の実態まで戻る