セネガル食事事情

さて、外国に行って楽しみは食事! また、困るのも食事!
セネガルの食事事情はどんなものでしょうか?

○ダカールホテル編

我々がダカールで泊まったホテルはダカールの「ノボテル」
というホテル。一流?・・・二流というとちょっと可愛そう・・

夜に到着して、すぐに夜食を採る。
レストランは日本でもあるごくごく普通のレストラン。
机と椅子が並んでて端の方にフルーツとかがてんこ盛りになってる
バイキング形式の例のやつである。

色々と取ったがどれも美味。多少の味つけの違いはあるが、
とても口に合わずに吐き出すといった物は全くない。
日本でもそうだが旅先の朝飯はどうしても食べ過ぎてしまう。
ここでも同じ。
ベースが洋食(当たり前だ、ダカールで和食が出て来たらびっくりだ)
でパンが主食というかフランス料理なので私は嬉しい。

○ クールラマン村

植林地のクールラマン村では木の下の陰で食事をいただく。
大きな皿にご飯と具が乗っている。これがうわさのチャブゼンだ。
チャブがコメ、ゼンが魚。コメと魚から作るセネガルの郷土料理である。
全く安易なネーミングには呆れるがシンプルさに感動を覚える。
味は一言で言うと美味しい。コメはトマトで煮たのだろうか。
赤い色をしている。
味はあっさりで日本人にも違和感なく食べる事が出来る。
直径が60cm位の大きな皿に一面にご飯が敷かれている。
そして皿の中央部に魚が乗っている。
今日は大きな魚を煮た物と、小さな干物の魚と、芋を煮た物と、
大根かかぶらかキャベツの様な野菜を煮た物が乗っている。
魚は市場で見てきたところで、食べるのはちょっと抵抗があった
ので手を付けなかった。
ぱくっと一口食べた印象はまず「コメがじゃりじゃりするじゃないの。」
添乗のN氏によると胡椒の粒だと言うが、こりゃどう見ても
違うんとちゃう?。どう見ても砂やで。
しかし、ここで「砂やで」と言っては食べている皆に申し訳ない。
言いたい言葉をぐっとチャブゼンと一緒に飲み込む。
皆も同じ様に怪訝な面持ちで無口になりながらほうばっている。
現地の人は手で器用に食べる。
食事の作法はこうだ。まず石鹸で手を洗う。
その後すすぎの水で手を洗う。そしておもむろに手で食べる。
結構油が多いので手で油を絞って食べるのがこつらしい。
何人かは試していたが油でべちょべちょになって困っていた。
なかなかしっかりと日本のおにぎりの様に固まらないのだ。
私は反則かも知れないが村が容易してくれていたスプーン
でいただいた。
セネガルでは食事の時にしてはいけないマナーがいくつかある。
○食べ物を口に入れる前に匂いを嗅いではならない
○食べ物の上をまたいではならない
○食事はまず男と客 それが終わってから女性と子供たちにまわる
○チャブゼンはお皿のへりから食べ出して中心に徐々に侵攻していく。
 その時に自分の領域から出てはいけない。ちょうどピザの一切れ
 を端から食べて行く様なものだ。
このチュブゼンで何が美味しかったかって?
そりゃもう誰が何と言っても(誰も何も言わんが)芋!
この美味しさには舌を巻いた。
さつまいもとじゃがいものあいの子の様な味なんだが何とも
美味しかった。 最終日の昼ご飯はハヤシライスのカラシ味。
なかなか美味ではあるがご飯のじゃりじゃりは最後まで慣れる
事が出来なかった。
少しづつましになって行く様な感じがしたのは実際に砂が減った
のではなく気にしなくなっただけだろう。
完全に慣れるには相当な時間を必要とすると思われる。
そりゃそうだ、日本でご飯の中に砂が入っていたら大事だ。
昼食の製造現場を目撃した人によるとほこりが入ったりしたら
かなり細かく取り除いているそうだが、
なんせ地面にゴザをひいて食事の準備をするもんだから、
おまけに近くで踊りが始まったりするもんだから、
ご飯の中に砂が入らない訳がない、と言っていた。


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