子供達が並んだ順番は?

今回はクールラマン村に滞在するに当たって団員は個人的にお
土産を持ってきている。
私は祭と書いた団扇(実はこれは日本でもそう売っていない。
ジャスコやサティをわざわざ探して買って来た物だ。)
とソフトバレーボールを持って来た。

あまり個人が楽しむ物は取り合いになるし一度個人に渡ると
出て来ないみたいなので大勢で遊べる物が望ましいと
ガイドブックに書かれていたので注意したつもりだ。
そういった個人的な土産と、団からの土産を含めた日本から
持ってきたお土産を配る雰囲気がただよいだすと
子供達が色めきたった。
一つのおもちゃが手渡されると取り合いになる。
その取り合いと言ったら壮絶の一語だ。本当に「取り合い」。
しかし、しばらく見ていると面白い事に最後には大きな
おにいちゃんの手に渡る。
一つずつを適当に子供に渡そうとするとすさまじい取り合いに
なってしまう。怪我人が出そうな勢いだ。

村の教育長の様な人(この人は絶えず子供達にとても厳しい。
大抵の場合彼の手には1m位の木の枝が持たれている。
これを振り回しながら子供達を叱るのだ。
結構びしばしと子供達を枝で打つ。
そこまでしなくてもと思う事も多々あるが、それはそれで
必要な事なんだろう。)にお土産を一括して渡す。

この人が皆に配るから並べとでも言ったのだろうか、
急に子供達が一列に並び始めた。
しかし、ここでとっても面白い物を見る事になる。

最初は混乱が続く。
我先にと列に殺到し大混乱。
しかし、しばらく見ていると段々と列が整理されてくる。
最終的に出来上がった列を見て私はショックを受けた。
きれいに背の高い方から背の低い方に並んでいる。
もちろん背の高さの順番に並べとは誰も言っていない。

列の成り立ちはきっとこうだろう。
背の低い子が前に並んでいると背の高い子が
「おい、お前なんで俺より前に並んでんだよ。後ろにまわりな」
てな事を言っているんだろう。
前に並んだ子供は自分より背の高い子供にどんどん後ろに
並はされて見事に並んでいた。
日本で同じ様な場面があったらどうだろうか。
まず取り合いになるかというとそれすら分からない。
次に列に並べとなったら年上から並ぶだろうか、
恐らくそうではなく早い者の順番になって年上もそれは
それで仕方ないなあと容認するはずである。
どちらがいいとか悪いとかいう問題ではない。
何故こんな違いが出来たのか、子供の心理やしつけの上
ではどちらが子供の将来を考えた時に役に立つのだろう。
非常に微妙でややこしい問題だ。

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