歓迎式典の大音響
クールラマン村で開かれた歓迎式典の模様を紹介。
何を置いてもまずお伝えしなければならないのは
音の大きなこと大きな事。
村には一応電気が来ているので音楽を鳴らすのはアンプを通して
昔小学校の校庭にかかっていたラッパ型のスピーカで音を鳴らす。
その音の大きな事といったら
「そこまで鳴らさんでもいいでしょうに」という位の音。
なんせスピーカの直下に座っていたら
途中で嫌になってテントから逃げ出した位だから。
でも、この音の大きさにもちゃんと意味があるそうだ。
「うちの村ではこんなに大きな音を鳴らす事が出来るんだよ」
という自慢の音なんだそうだ。
面白い物だ、大きい事が誇りなんだもんね。
しかし、村にはもともと電気なんか来ていなくて、
その時はこんなに大きな音を出す事は当然出来なかった筈だ。
それが電気というある意味では物質文明を経験する事で、
他人との比較が生まれ、もっともっとという路線を走り出した
のかも知れない。
アンプを通さないアコースティックな音で迎えて欲しかったな、
と贅沢な注文を小声でつぶやいた。
もちろん、大音響の環境の中、誰にも聞こえよう筈がない。
最終日、皆が暇そうにしているので太鼓隊が出てきて
賑やかにしてくれた。
なんとこれまでは女性しか踊りに参加しなかったが、
今回は男性が積極的に踊る。
子供達まで人垣で出来た輪の中の舞台に出てきては
それぞれの自慢の踊りを披露する。
女性達の踊りがなんとなくセックスを表わす踊りであった
のに対して男性の踊りは極めて闘いの要素が強いように見えた。
かなり力が入っており戦闘的だ。いい様に言うと力強い。
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