1994年9月14日(神戸新聞)
【地球温暖化】 ・大気中のニ酸化炭素は保温効果があり、濃度が上がれば平均気温が上昇する ・国連I PCC報告 ・過去1 6万年は安定:200ppm(氷河期)-280ppm(温暖期) ・現在360ppmを超えた(80ppmは氷河期と温暖期の差と同等) ・100年以内に地球の平均温度は3〜4℃上昇 ・世界的な気候変動、海面上昇で食糧危機、難民など深刻な事態 ・寒いところほど大きく温度上昇する 過去50年で平均0.5℃上昇したが、南極ではすでに2.5℃上昇 ・日本では・・…・ ・海面は65センチ上昇、砂浜の8割が水没 ・ブナ林の4割が枯れる ・コメ作り困難 (1994年9月13日 環境庁発表) ・世界では・・・・・・ ・モルジブなど36カ国は国土の大半が水没 → 大量の環境難民 ・温度分布や降雨量の変化、異常気象、砂漠化 → 世界的な食糧危機 ・日本など食糧輸入国は、未曾有の事態に ・海面上昇 ・南極の氷(面積は日本の40倍、平均厚さ2500メートル)が解けると 海面は70メートル上昇 ・巨大氷山の崩壊や流出が無ければ、100年で約1メートル上昇 モルジブなど36カ国は国土の大半が水没 → 大量の環境難民 ・しかしすでに巨大氷河の移動や巨大氷山の流出が始まった ・巨大氷山の崩壊や流出で巨大津波が起これば・・・ ・南極の氷の1/10が流出すれば、数十メートルの津波で臨海地域は壊滅 1、大量の原油の流出 → 大規模な海洋汚染 海が油膜で覆われ蒸発が止まり砂漠化、ニ酸化炭素と酸素の交換が止まる 2、多数の原発の倒壊 → 地球の死 ・ニ酸化炭素増大の原因 ニ酸化炭素の放出量は経済レベルとほぼ比例 ・先進国の経済レベル(電力消費、自動車台数、資源、エネルギー消費)は貧 しい国の100倍以上、しかし先進国はさらに経済拡大をめざしている ・それを見て貧しい国も必死に経済拡大の努力を始めた ・そこにビジネスチャンスを見出した先進国は途上国に企業進出ラッシュ! 化石燃料 採掘寿命1 採掘寿命2 現状のまま(単純計算) 消費の加速などを考慮 石油 41年 39年 天然ガス 61年 44年 石炭 229年 103年 ※すべて燃やし尽くせばニ酸化炭素が急増し生存環境は絶望的 ・IPCC報告(結論) ・現状のニ酸化炭素排出量はすでに地球の吸収能力を3倍オーバー ・このままでは100年後、500ppmを突破、制御不可能 ・途上国の多くは先進国の生活レベルを求めて同じ道を歩んでいる ・先進国は早急にニ酸化炭素排出量を1/3以下に削減しなければならない ・どうすればいいか 拡大経済の社会から環境調和社会へ意識、ライフスタイル、価値観の転換 1、自動車(マイカー)の利用を減らし、アイドリングをやめる 2、電気製品の利用を減らし、便利快適の見直しを 3、「もっともっと」から必要最小限へ ・できるだけ買わない/使わない/捨てない 4、競争の生き方 → 仲よく生きる 家族の団らんが省エネ、省資源の原点 5、簡単にできること、楽しくできることから始める ・できるだけ家族一緒に食事し、お風呂に入り、家族団らんを ・ゴミの出る買い物をしない/使い捨て商品を買わない