セネガル子供事情

いつも便所を借りるお宅の玄関の所に
椅子にするために置いたのかどうか知らないが丁度いい木が置いてある。

座って辺りを眺めていると子供達が寄ってくる。
興味があるのだろう。
元々が黒人ばかりの田舎の村だ。
白人程ではないにしても真っ白けの人間が大挙して押し寄せて来たのだ。
珍しいに決まっている。

手帳に似顔絵を書いてやる。
丁度となりにいたのがムズワー、12才。
本当に12才かお前。えらいちっこいやないか。
あ、そうか。こちらの人は頭が小さい。
同じ身長だったら日本人の頭の大きさの70%程度
しかないのではなかろうか。
だからやたらとスタイルがいい。
もともと体がとてもスリム。
無駄な肉なんかついていない。
カモシカの様な脚とはこれの事をさすんだろう。
そんな感じで頭が小さいので座っているところを見ると
年齢よりもかなり小さく見える。
しかし、立ってみると意外と大きいやないの、
という事になる。

ムズワーの後はウスマン。こちらはなかなかの男前だ。
丁度持っていたミネラルウォーターのボトルが空になった
のでウスマンにあげた。
しかしあまり嬉しそうにしない。
おいおいもっと喜べよと言いたくなるが、ボトルを貰っても仕方がない
のかも知れない。生活の中で使い道が無いのだろうか。
似顔絵は二人書いた。
決して上手に書けたとは言えないと思うが、そこそこ喜んでくれた。
ノートの1ページに書いたのでちぎってくれという様な事は無かった。

二人といちゃついているとバスという20才の若者が
英語で話しかけて来た。
何て言ったっけ。ハイスクールに行っていたから英語が出来るそうだ。
ちょいちょいそういう若者がいる。
お金のある家はハイスクールに行かせてるんだ。
しかし、お金があるないというのは何がそうさせているんだろうか。


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