パリ−ダカール飛行機の中の珍事


パリからダカールまでは飛行機。ちゃんとしたジェット機である。
10人乗り位の小さな飛行機を想像してしまった人はアフリカを馬鹿にしています。
認識を新たにしなければなりません。
このグローバル社会において、その認識ではいけません。
て、私も行くまでどんな飛行機なのか心配してたんだけど・・。

飛行機の中では映画が観られます。
やってたのは「ディープ・インパクト」
これ観たかったんだよなあ・・。でも、もちろん字幕なんて無し・・。
仕方ない・・。何とか頑張って観るぞ・・。


左の写真:飛行機から見たアフリカです 
はい・・。ここがアメリカだと言っても中南米だと言っても、
ロシアの上だと言っても誰も分かりません。
雲だけですね・・。
でも、どことなく雲がアフリカ・・。してないか・・(苦笑)


映画も終わり、ちょっとしたお菓子が出ます。
ここで出て来たのが ブルーチーズ。
知ってます?
私は正直な話 初めてトライしました・・。
で、結果は・・ 玉砕・・。 食えねえよ〜
こんなん腐ってるやん・・。
何でこんなもん美味しそうに食べるの?
隣のフランス人の兄ちゃんは美味しそうに食べてる
ではありませんか・・。
絶対味覚がおかしい!
 でも、隣の兄ちゃんは食べない私を
見て「なんでこんな美味しい物を食べないの?」
てな感じで思っているのでしょうな・・。

そんな隣の兄ちゃんとも、怪しい英語でしばらく話をしてみました。
そう、フランス人は英語を話さないと言いますが、
若い世代は話します。もちろん、母国語ではないので多少怪しいですが
日本人の超怪しい英語に比べればはるかにマシです。

彼はフランス陸軍勤務(勤務って言うのかしら・・)だそうです。
そう言えば何となくなよっぽい・・。
あ、いけねえ。軍隊と言うとオカマをイメージしてしまうのは悪い映画の影響です。
彼は趣味でパソコンのソフトをいじくると言ってました。
ロボットを操ったり・・。結構オタッキーなやっちゃ。(笑)

そんな事を色々と話していると周りがすごく騒がしい。
フランス語が飛び交い何やら事故が起こった模様です。
隣の彼に何が起こったのか聞いてみても「分からない」という。

しばらく様子を見ているとどうやら団員の誰かが倒れた模様です。
え?誰が倒れたの?......はぁ?K氏? 
私と同室のK君がぶっ倒れたらしい。

気を失って床に倒れたというから立派なもんです。
さぞかし団員は心配しているだろうなと周囲を見てみたが全員が
にこにこしながら見ています。
誰も本気で心配していない模様。
そらないやろ、と思ってみても自分も笑えてくるのだから仕方がない。

U氏に至っては急いで席に戻ったと思ったらカメラを下げて走り出しました。
おいおいそこまでやるか、と思いましたが、気がつくと自分もYさんからビデオを借りて
後を追っていました。
こんな事もちゃんと記録しておかなければ!。

お医者さんが乗っておられて血圧を測っている様子です。
後から聞いた話では、上が70、下が50だったそうです。
ほとんど死んどるがな。極度の貧血。

彼が黄熱病の予防接種をしたのが8月27日。
今日がちょうど予防接種から5日目なので副反応が現れたのかも知れません。
予防接種はご存じの様に、該当する病気の菌で弱いのを注射し
あらかじめ免疫を作っておくものです。だから、体力が弱ってたり
しますと、予防接種で本当の病気になってしまったりします。
そうでなくても、きつい予防接種では体調の不調を訴える場合が
少なくありません。
あるいは関空からパリへの飛行機でほとんど寝ていないのがたたったのかも知れません。
でも、パリの部屋ではよく寝てたけどなあ。 

(編集後記:この後、K氏は最後まで体調を完全に復調する事なくセネガルを旅する事になります。)


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