東京都美術館(上野)近代美術協会展 毎年8/20〜30 開催

2007年の展示

キミの音0702 0701 0703 3作品

 
奨励賞受賞
第1室 会場

2006年の展示

2006年出展 キミの音 S100

    去年に引き続き 自己の音楽の世界観 

  今年の出展作品は 7th album 音楽詩 オアシスの世界観です

  

        藤井哲子音楽 試聴サイト

   美術の窓(生活の友社)10月号 P237に

   キミの音0602が 掲載されました(右の絵)

2つの時間軸を持つ音楽を 絵に表現しました

根底に流れているのは すべてLOVE SONGの響き  (注:図録掲載の絵とは 異なっています)

館内での展示の様子


2005年

2005年出展 キミの音 F100

自分の創り出す音楽を

客観的にみてみると

一体 どんな色・形をしているのだろう・・

空間を音が浮遊するような・・

今まさに私が創造しようとする音楽の世界観

アンビエントな音楽を 絵にしてみたいと思いました

   館内での展示の様子

   エントランス付近   


2004年

                         

2004年出展 emotion  F120

心の中にある熱い感情を描いてみたいと思いました

私にとって音楽とは、絵画制作におけるバロメーターのようなもの 最近は、緻密で頭脳的な音楽より開放感に満ち溢れた肉感的な音楽に心動かされるようになった そんな本能的な何かを描いて見たいと思った 

野性的なbeet 

質量感のあるgroove  

自由に遊ぶpassion 

本能に素直になればなるほど洗練に近づけるような気がする    

 東京都美術館内

2003年

2003年出展 rhythm F120
今年も変わらず音楽がテーマです

でも今年は、画面から楽器や演奏者など

音楽モチーフをすべて排除して

音楽というモノを表現してみたいと思いました

街の動きを通して、音楽の三大要素のひとつである
“リズム”を表現してみたいと思いました


2002年

2002年出展  近代美術協会展 会友優賞 会員推挙
      SOUL S100        TETSUKO FUJII
 
 middelteenだった頃、思い悩む日が多く、頭からシャワーを浴びるように、
一日中音楽を聴きながら心の中の塵や埃を流す日が少なくなかった。ピアノ科主任教授の門下となったものの、気分は晴れやかではなかった。古典を規制の中で模倣する基礎固めに落ち零れた自分を、自由な表現をしたい欲望で、埋め合わせようとしていた。心の出口を求め、表現の垣根のない放課後のライブ活動に目覚めたのも、丁度この頃。学校に私服を持参し、タクシーでスタジオ入り。マイクテスト・カメラテストを経て収録が始まる。メイクさんによるスタイリングが完了すると、そこには別人の顔をした・素顔の私・がいた。束の間の・エキサイティングな時間・の中に、自分らしさをひたすら模索していた。そんな日々も、伝統を重んじる校則に阻まれ・・断念せざるを得なかった。でも、この時期に出会った様々な音楽やART 、それを取り巻く人間模様が、私の創造のStarting pointになった。
JAZZ とはそんな頃出会った。コンサバティブなだけではつまらない、アグレッシブなだけでも退屈。思いを持て余していた私に贈られた・・かなり聞き込んだと思われる古びたレコード群。クラッシックへのオマージュ的なものもあり、乾いたスポンジが水を含むように、私はどんどんその世界に浸透していった。壊れそうなほどに研ぎ澄まされた透明な音世界、芳醇なストライド奏法に酔った。でも、一番私の心に衝撃を与えたものは、アクロバットを思わせる超絶技巧ではなく、響きの新鮮な美であり、飾ることのない魂のストレートな叫びだった。感動の原点を教わったような気がした。ヘヴィローテーションを重ねるうちにピアニストだけでなく、管・弦楽器にもテリトリーが広がり、Myfavoriteが明確になっていった。特に、マイルスからは、多くを学んだ。計算されたミニマリズム。フレキシブルなセッション構成。ヒップホップの予感がすでにここにある。時代のスピードが芸術家の発想に追いついていない様は、まるで予言者のよう。
 何かに拘り続けて、自分の美学を語れる人はみな素敵だ。私にとって近代とは、そういう先輩がいっぱいの場所。自分らしさを追求するあまり、時には極端に走ってみるのもいいかもしれない。アブナイ淵もそっと覗いてみよう。芸術の世界にジャンルの垣根は無い。絵画・音楽・文学さらには哲学・・みんなどこかで微妙にリンクし合って、互いに刺激しあい、イマジネーションを深める。
小さな音でもいい、私の音を発信したい。瞬間に浮かんでは消えゆく音のエモーション、瞼の中の映像。それをキャンバスという異なるフィールドへprojectしてみたい。鑑賞する者に、長い時間付き合ってもらわなければ伝えられない音楽に対して、絵画の世界は、時間の流れが画面に凝縮されている。一瞬にしてマインドを伝えられる、全く異質な緊張感がある。そこがたまらない魅力。それぞれ別方向を向いたベクトルであるが、狭間を自在に泳ぎ回る・魚・でありたい。


2001年

音色 (おといろ) F130


「音の色」は私の心そのもの。浮かんでくる旋律を色彩にシフトしたいと願う。‘和声’も‘リズム’も‘音を奏でる時間・・・四次元の世界’までも 色彩にどこまで変換できるのか。
苦しくも楽しい格闘の第一楽章は 始まったばかり。

 


2000年

JUST BEGUN F120 F

新しい年 新しい学期 新しい出逢い 
始まりはいつもemotional
これからどう展開するんだろう・・
誰もが 物語の創作者になれる。 
・始まり・は いつも刺激的

夢の途中  F120
99年春、BOSTON美術館で見た古代エジプトのコーナーは、ワクワクするようなプリミティブなアートで溢れていた。私が最近制作中の音楽は、最も新しいリズム形態を持つ音楽。でも、新しいモノに取り組めば取り組むほど 疑問が大きくなっていった。 

なぜモノラル録音のカザルスの無伴奏チェロに 心動かされるのか・・・。なぜ・歓喜の歌・を合唱し、自らカタルシスを覚えるのか・・・。
 長いジレンマの末、私なりの一つの漠然とした答えがみえた。それをコンセプトに 絵を描き音楽を創り また近い将来作品展を開きたいと思った。
いつの日か私にも 人の心の片隅に残るような作品が創れたらいいなぁ・・と夢を抱きながら。


1999
Berklee Street F130
最先端のテクノロジィを誇る学舎の集まる街 BOSTON
 そこにはかつて経験したことのない
 穏やかにして躍動感溢れる空気が漂っていた

 99年出展作品 

1998

A FAIR WIND F100
 ムーブメントはストリートから・・・
 タイトなリズムにサイケなアート
 エッジの効いたSOUND
 少しスノッブな香りする
 ストリートアーティストへの憧れ
 98年制作

AONIYOSHI F100
 94年5月 奈良東大寺大仏殿前庭で行われた
“あをによし”コンサートの記憶をもとに制作
 声明・ラップ・クラッシック・ロック・ジャズ
 異質な音楽のコラボレーションに感動!
 98年制作