散策の楽しみ

2006年4月の 東京アート散策は 今までにない充実度だった
書きたいことは山ほどある それはまた追い追いに書いていくとして
今回もまた銀座の街の文化密度の濃さに 驚かされた

アート散策といっても 刺激的アートに出合える所は 
なにも美術館やギャラリーばかりではない
季節ごとに ガラッと変わるディスプレイや
看板や植え込みなども 充分創作の刺激になる

なにより銀座の一番好きな部分は
老舗と呼ばれる古い店舗と アップルストアなどの新しい店舗が
いずれもオリジナリティをもって
格式ある街のなかで しっくり共存しているところだ
個々に個性的なのに 全体としての統一感が乱れていない 不思議な街だ
老舗が衰退するどころか 独自の展示や品揃えで 
見ていることを楽しくさせてくれる

いつも立ち寄る お気に入りの老舗文具店 がある
レザーの小さな切手BOXは ついついその精緻なつくりと
シンプルモダンなカッコよさに惹かれて買ったものだが
特別高価なものではない
でもここにしか売ってないもの それを見つけ出すよろこび
愛用のPCのそばが“彼”の定位置
アートも音楽も 生きるために特別必要なものではない
しかし そういう付加価値的存在を大切にする心が
人生をより楽しくしてくれるのではないだろうか

私は そういうモノと ひとつでも多く出合いたいと思っている