左の図に禁煙後の死亡リスクを示します。もともとタバコを吸わない人(右端)を1としたとき、タバコを吸い続けた人、禁煙した人についての死亡リスクを求めたものです。例えば肺がんについてみると、毎日喫煙する人では喫煙しない人の4倍以上の死亡率ですが、禁煙5年後にはこれが1.16倍まで下がります。がん全体から見ても、禁煙期間が長いほど死亡率は下がってゆくことがわかります。タバコをもともと吸わない人並みの死亡率に戻るには、禁煙以前の喫煙歴が短いほど速いことも明らかにされています。つまり、長生きしたければ禁煙はできるだけ早くはじめたほうがよいということになります。
以上のようにタバコによっていろいろな病気になる確率が高まっていても、禁煙することによって非喫煙者並みの危険率に戻ることがわかるでしょう。
皆さん! 健康のため、もうタバコをやめましょう。