童謡・唱歌の歌詞に関する雑学(1)

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楝(あうち)
《夏は来ぬ》あふち。おうち。栴檀(せんだん)の古名。センダン科落葉高木。四国、九州の暖地沿海地に自生。庭木、街路樹として植栽。材は家具、果実は薬用。

アルペン
アルプス。

如何(いか)にいます
《故郷》どのようにしていらっしゃいますか?

異人(いじん)
《赤い靴》外国人の古い言い方。

いっこく
《村の鍛冶屋》がんこで他人の言を受け入れようとしないこと。

居並ぶ子ども(いならぶこども)
《冬の夜》戦前は、ほとんどの家が、居並ぶ(何人もの人が並んで座る)ほど子沢山であったことがわかる。

囲炉裏(いろり)
《冬の夜》ゆかを四角に切って、中に灰を入れ、火をたくようにしたところ。かつて、暖房や炊事に使った。最近は、観光的な用途で残っているに過ぎない。

兎追いしかの山(うさぎおいしかのやま)
《故郷》兎おいしいかの山、小鮒(こぶな)まずいかの川、と歌ってはいけない(^^)。

卯の花(うのはな)
《夏は来ぬ》ウツギの別名。ユキノシタ科の落葉低木。日本全土の山野にはえる。5〜6月白色5弁の花が咲く。庭木、生垣、境界木として植栽。

楡(エルム)
《都ぞ弥生》ニレ科ニレ属の総称。特にハルニレを指す場合が多い。落葉高木。日本全土の山地に生える。ニレは「滑(ぬ)れ」の意。皮をはぐと粘滑なのに由来する。材は弾性に富み、建築・器具・細工物に利用。

延齢草(えんれいそう)
《都ぞ弥生》タチアオイとも。ユリ科の多年草。日本全土山中の林中にはえる。

負われて見た(おわれてみた)
《赤蜻蛉(とんぼ)》おんぶされていたときに見たのであって、追われてみたのではない(^^)。

楓(かえで)
《紅葉(もみじ)》蛙手(かえるで)の転。カエデ科カエデ属の植物の総称。葉は手のひらの形をしている。世界に約200種。日本に10数種。日本ではイロハモミジ類が紅葉の美しさで群を抜く。

返り咲き(かえりざき)
《冬景色》花が季節外れに咲くこと。特に、春咲いた花が秋に再び咲くこと

風(かぜ)
《風(誰が風を見たでしょう)》《風(人は誰もただ一人旅に出て)》気象学的には、温度・気圧の差で起こる空気の流れ。文学的には、特に人間に知覚される程度の速さを持った空気の流れをいう。気象学では、風の強さを示すのに、次表のような「風力階級(ビューフォート風力階級)」を用いる。

風力
階級
地上10mの風速
(m/秒)
陸 上 の 状 況
00.0〜0.2静穏。煙がまっすぐ上昇
1 0.3〜1.5煙がたなびく
2 1.6〜3.3顔に風を感じる。木の葉がゆれる
3 3.4〜5.4木の葉や細い枝がたえず動く。旗がはためく
4 5.5〜7.9砂ほこりが立ち、紙片が舞う。小枝が動く
5 8.0〜10.7葉の茂った樹木がゆれ、池や沼にも波頭がたつ
610.8〜13.8大枝が動く。電線が鳴り、傘の使用が困難となる
713.9〜17.1樹木全体がゆれる。風に向うと歩きにくい
817.2〜20.7小枝が折れ、風に向うと歩けない
920.8〜24.4煙突が倒れ、瓦が落ちる
1024.5〜28.4樹木が根こそぎになる。人家に大損害がおこる
1128.5〜32.6めったにおこらない。広い範囲の破壊を伴う
1232.7〜

蝸牛(かたつむり)
かたつぶりの転。軟体動物腹足綱のうち陸上に住む貝類の総称。地方により、デデムシ、デーロ、ダイロ、マイマイ、カサツブリ、ツブラメ、ツンナメ、ツダミ、タマクラ、ヘビタマクリ、ナメクジ、ミナ、ツノダセ・・・など、種々の方言で呼ばれる。柳田国男の「蝸牛考」に詳しい。

雉子(きじ)
キジ目の鳥。日本特産種。日本の国鳥。北海道以外の各地に分布。雄は全長約80cm。雌はやや小さい。雄は「ケーンケーン」と鋭く鳴く。

銀漢(ぎんかん)
銀河。天の川。

水鶏(くいな)
《夏は来ぬ》クイナ科の水鳥。全長約30cmの茶色の鳥。水辺の草むらに住む。鳴き声が戸を叩く音に似ているのは、夏鳥のヒクイナ。

桑(くわ)
《赤蜻蛉(とんぼ)》クワ科クワ属の落葉木。「食う葉」がなまって「くわ」となった。葉は蚕のエサ。自生グワは高木。養蚕用の栽培グワは、年々枝を刈り取るので低木状となる。果実は液果状で成熟すると黒紫色になり、食べられる。ただし、口の中が紫色になるので注意。

nuuminさん撮影の桑の実

鯉のぼり(こいのぼり)
布や紙で、鯉の形に作った幟(のぼり)。端午(たんご)の節句(5月5日)に、男の子の成長を祝って(子煩悩な親などが)立てる。

五色(ごしき)
いろいろな色。たくさんの色。五種類の色(赤、白、黒、黄、青)。

小春日(こはるび)
《冬景色》小春は陰暦10月の異称。この頃の穏やかな春のような気候を小春日和といい、小春日は小春日和の日をいう。日本付近が移動性高気圧におおわれた気圧配置のときに現れる

小槍(こやり)
《アルプス1万尺》「アルプスの盟主・槍ケ岳の最後の峰頭が暗灰色のロック・ピラミッドを押し立て、その鋭い穂先が肩をはづれて千丈沢の断崖に落ち込まふとする処に、あだかも『耳』のやうに、くっついた岩塊がある。これこそ若いアルピニストの魂を魅する小槍のピークである」(藤木九三「雪・岩・アルプス」)

崑崙(こんろん)
崑崙山脈の略。中国西部、チベット高原の北を東西に走る山脈。全長2,500km。この東部に黄河、長江の源がある。

朔風(さくふう)
《都ぞ弥生》北風。「朔」は北の意。

里わ(さとわ)
里回、里曲。里のあたり。人家のあたり。さとみ。

五月雨(さみだれ)
《夏は来ぬ》陰暦5月(皐月)頃に降り続く雨。梅雨。「さ」はさつき、「みだれ」は水垂れ。

ジャワ更紗(じゃわさらさ)
ジャワ島特産のサラサ。植物染料を使用し、蝋(ろう)防染で茶色を基調に藍(あい)、茜(あかね)で模様を染め出したもの。サラサは、花・鳥・人物・動物などを複雑な模様に染め上げた木綿の布。

すかんぽ
スイバの別名。タデ科の多年草。北半球温帯の荒地や原野に広く自生。雌雄異株。茎は直立。高さは70cm前後。5〜6月に淡緑色〜緑紫色の花が円錐状に集まって咲く。果実は赤色を帯びた3枚の丸いガクに包まれる。茎や葉はシュウ酸を含んですっぱいが、若苗は食べられる。塩をつけて食すれば美味。

鋤鍬(すきくわ)
《村の鍛冶屋》鋤(すき)は、牛馬に引かせて土を掘り起こす農具。鍬(くわ)は、田畑をたがやすのに使う農具で、長い柄の先に土を掘り起こす歯の部分を取りつけたもの。後者は現役だが、前者はほとんど見られなくなった。

過ぎしいくさ
《冬の夜》唱歌「冬の夜」は明治45年(1912年)にできているから、ここでの「いくさ」は、日清戦争(1894〜1895)か日露戦争(1904〜1905)である。

菅(すげ)
カヤツリグサ科の多年草。細長い葉を編んで笠や蓑(みの)などを作った。

橘(たちばな)
《夏は来ぬ》日本原産の小柑橘(かんきつ)。樹高は3メートル前後。葉は小形、花は白色。果実はすっぱくて、生食できない。枝に刺がある。

粽(ちまき)
米の粉を笹などに巻いて蒸したもの。五月五日の端午(たんご)の節句に食べる。

魑魅魍魎(ちみもうりょう)
さまざまな怪物。魑魅(ちみ)は山林の精気から生じ、人を惑わすばけもの。魍魎(もうりょう)は山、水、木、石などの精気から生じ、人を化かすばけもの。水木しげるの著作、国会議事堂内部などを参照。

鎮守(ちんじゅ)
その土地の守り神。その土地の守り神をまつる神社。

土筆(つくし)
トクサ科のシダであるスギナの褐色の胞子茎を、ツクシと呼ぶ。3〜4月に出る。食べられる。北半球の暖帯から寒帯にかけて分布。河原・荒地・畑などにはえる。

恙(つつが)なしや
《故郷》無事ですか? お元気ですか?

角ぐむ(つのぐむ)
葦(あし)、薄(すすき)、真菰(まこも)などが、角(つの)のような芽を出す。

手稲(ていね)
《都ぞ弥生》手稲山。札幌市西区にある山。海抜1,024m。山頂からの眺望はgood。スキーコースもある。

友垣(ともがき)
《故郷》友達。交わりを結ぶことを垣を結ぶのにたとえていう。

棗(なつめ)
タキイ/なつめの実

クロウメモドキ科の落葉小高木。庭などに植栽される。6〜7月に淡黄色5弁の小花を密につける。9〜10月に黄褐色楕円状の果実が熟す。生食用。乾果は菓子用・料理用・薬用。

菜の花(なのはな)
菜の花。thanks to NTT

アブラナ(ナタネ)の花。また、アブラナの通称。アブラナ科の1〜2年草の油料作物の総称をアブラナ(ナタネ)という。高さ80〜150cm。春に花茎を出し、総状花序に多数の黄色い小花を開く。

八十八夜(はちじゅうはちや)
二十四節気(せっき)の立春から数えて88日目の日をいう。新暦の5月2日頃。農家で種を蒔く頃である。こよみの上で夏が始まる「立夏(りっか)」は、新暦の5月5日頃。
なお、二十四節気は、次表のとおり。

季節名称陽暦(頃)季節名称陽暦(頃)
立春(りっしゅん)2月4日立秋(りっしゅう)8月7日
雨水(うすい)2月18日処暑(しょしょ)8月23日
啓蟄(けいちつ)3月5日白露(はくろ)9月7日
春分(しゅんぶん)3月20日秋分(しゅうぶん)9月23日
清明(せいめい)4月4日寒露(かんろ)10月8日
穀雨(こくう)4月20日霜降(そうこう)10月23日
季節名称陽暦(頃)季節名称陽暦(頃)
立夏(りっか)5月5日立冬(りっとう)11月7日
小満(しょうまん)5月21日小雪(しょうせつ)11月22日
芒種(ぼうしゅ)6月5日大雪(たいせつ)12月7日
夏至(げし)6月21日冬至(とうじ)12月22日
小暑(しょうしょ)7月7日小寒(しょうかん)1月6日
大暑(たいしょ)7月22日大寒(だいかん)1月22日

青葉の笛の2番の歌詞に出てくる「花や今宵」の歌、「わが師」
平忠度(ただのり)が箙につけていた歌は「行き暮れて木のしたかげを宿とせば花や今宵のあるじならまし」。
なお、忠度の「歌の師」は藤原俊成。

埴生の宿(はにゅうのやど)
貧しい小さな家

波浮の港(はぶのみなと)
《雑学》大島には鵜はいないし、波浮の港からは夕陽は見えないし、「なじょな」は大島弁ではなく北茨城弁だそうである。野口雨情は、伊豆の大島に行ったことがないのにこの歌を作詞したのだった。

雲雀(ひばり)
スズメ目ヒバリ科の小鳥。日本全国の草原・畑地に生息。スズメよりやや大きく、全長約17cm。体は褐色で黒い斑点。春、空高く舞い上がり、翼を羽ばたき、ホバーリング的飛行をしながら「ピーチクピーチク」とさえずる。

霏々(ひひ)
《都ぞ弥生》形容動詞。雪や雨が降りしきるさま。

鞴(ふいご)
《村の鍛冶屋》火起こし用の送風器具。1997年封切りの宮崎駿アニメ映画「もののけ姫」で、大勢の女たちが足で踏んでいたものは「蹈鞴(たたら)」といって、大型の「ふいご」。

プラタナス
《風(人は誰もただ一人旅に出て)》platanus/スズカケノキ科の落葉高木の総称。スズカケノキ(欧州南西部からアジア西部原産。日本には明治時代に渡来)、アメリカスズカケノキ(北米東部原産)、モミジバスズカケノキ(前二者の雑種)がある。街路樹・公園樹として使用される。

睥睨(へいげい)
じっと観察しながら、相手の出方を見ること。「睥」も「睨」も流し目で見る、横目で見るの意。新明解国語辞典によれば、監視・威圧の意に用いるのは誤用とのこと。

豊年満作(ほうねんまんさく)
豊年は、農作物の実りの多い年。特に稲作についていう。満作は、穀物がよく実ること。近年と違い、昔は、豊年満作を心からお祝いし、感謝した。

北溟(ほくめい)
北方にある大海。

時鳥(ほととぎす)
《夏は来ぬ》夏鳥として渡来。山林での繁殖後、東南アジアに渡る。鳴き声は鋭く「テッペンカケタカ」などと聞こえる。全長約30cm。不如帰、子規、杜鵑、田鵑、蜀魂などとも書く。

ポプラ(poplar)
ヤナギ科の落葉高木。枝がほうき状にまっすぐにのびる。公園・街路樹に多く植栽される。


麦を踏む(むぎをふむ)
《冬景色》「麦踏み」は、早春、麦の芽を足で踏むことをいう。霜柱によって浮き上がった土を押さえ、かつ、麦の成長を抑制して根張りをよくするために行った。近年は機械化され、人力麦踏みを見ることはできない。


湯玉(ゆだま)
《村の鍛冶屋》湯が煮え立つときに、表面にわきあがってくるあわ。玉のように飛び散る熱湯。

ライン(Rhein)
ヨーロッパ西部の大河。スイス東部のアルプス山脈が源。全長1,320km。ドイツ、フランス国境を流れてドイツ西部、オランダを経て北海に注ぐ。

里(り)
尺貫法(しゃっかんほう)で、長さの単位。1里は36町(約3.9キロメートル)。なお、1町(ちょう)は60間(約109メートル)。1間(けん)は6尺(約1.82メートル)。1尺(しゃく)は10寸(約30.303センチ)。1寸(すん)は10分(ぶ)(約3.03センチ)。10尺を特に1丈(じょう)(約3.03メートル)という。1丈四方の部屋を方丈(ほうじょう)といい、寺院の住職の部屋を表し、かつ、住職その人を意味する。

竜(りゅう)
想像上の動物。体は巨大な蛇に似て鱗(うろこ)におおわれ、頭には二本の角と耳がある。顔は長く、口辺にひげをもつ。平常は海・湖・沼・池などの水中に住み、時に空に昇ると風雲を起こすとされる。「ドラゴンボール」などを参照されたい。なお、(強いときの)中日ドラゴンズを意味する場合もある。


蓮華(れんげ)
タキイ/レンゲソウ

蓮花草(れんげそう)の略。マメ科の二年草。春、赤紫色の小花をつける。牧草や緑肥にする。


三才女
《三才女》三才女とは誰?
紀内侍(きのないし)
勅なればいともかしこし鶯の宿はと問はばいかが答へん

小式部内侍(こしきぶのないし)→和泉式部の娘
大江山生野の道の遠ければまだ文も見ず天の橋立

伊勢大輔(いせのたいふ)
いにしへの奈良の都の八重ざくらけふ九重に匂ひぬるかな


《参考文献》工事中

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