「ただに血を盛る(四高南下軍の歌)」

高橋武済作詞・梁瀬成一作曲

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ただに血を盛る瓶(かめ)ならば
五尺(ごせき)の男児要なきも
高打つ心臓(むね)の陣太鼓(じんだいこ)
(たま)の響(ひびき)を伝えつつ
不滅の真理戦闘に
進めと鳴るを如何にせん

嵐狂えば雪降れば
いよいよ燃えたつ意気の火に
血は逆(さか)まきて溢(あふ)れきて
陣鼓(じんこ)響きて北海の
「健児脾肉(ひにく)を嘆(たん)ぜしが」
遂に南下の時到る

花は御室(おむろ)か嵐山
人三春(さんしゅん)の行楽(こうらく)
(うつつ)もあらで迷うとき
西洛陽(らくよう)の薄霞(うすがすみ)
霞にまがう砂煙
蹴立(けた)てて進む南下軍

平和はいずれ偸安(とうあん)
秒時(しばし)の夢に憧(あこが)るる
「痴人始めてよく説かん」
丈夫武夫(ますら たけお)は今日の春
花よりもなお華やかに
輝く戦功(いさお)立てんかな


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