「田原坂(たばるざか)

熊本民謡

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雨は降る降る 陣羽(じんば)(注)は濡れる
越すに越されぬ 田原坂

右手(めて)に血刀 左手(ゆんで)に手綱(たづな)
馬上ゆたかな 美少年

山に屍(しかばね) 川に血流る
肥薩(ひさつ)の天地 秋にさびし

草を褥(しとね)に 夢やいずこ
明けのみ空に 日の御旗(みはた)

泣いてくれるな かわいの駒よ
今宵しのぶは 恋でなし

どうせ死ぬなら 桜の下よ
死なば屍(かばね)に 花が散る

田原坂なら むかしが恋し
男同士の 夢の跡

春は桜よ 秋ならもみじ
夢も田原の 草枕

(注)「陣羽」は「人馬」の意でも歌われる。


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