「侍ニッポン」

西條八十作詞・松平信博作曲/昭和6年

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人を斬るのが 侍ならば
恋の未練が なぜ斬れぬ
伸びた月代(さかやき) さびしく撫(な)でて
新納鶴千代(注) にが笑い

昨日(きのう)勤王 明日(あした)は佐幕
その日その日の 出来心
どうせおいらは 裏切者よ
野暮な大小 落し差し

流れ流れて 大利根越えて
水戸は二の丸 三の丸
おれも生きたや 人間らしく
梅の花咲く 春じゃもの

命とろうか 女をとろか
死ぬも生きるも 五分と五分
泣いて笑って 鯉口切れば
江戸の桜田 雪が降る

(注)「新納」の読みは「にいろ」が正しい。ところが、レコーディングの際の歌詞にルビが付いてなかったため、歌った徳山lが「しんのう」と間違えて、そのままレコードが発売されてしまった。


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