「野なかの薔薇(野ばら)」

ゲーテ詩・近藤朔風訳詞(1)(2)/勝承夫訳詞(3)・シューベルト作曲

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近藤朔風訳詞(1)

(わらべ)は見たり、野なかの薔薇(ばら)
清らに咲ける、その色愛(め)でつ、
(あ)かずながむ。紅(くれない)におう、野なかの薔薇。

手折(たお)りて往(ゆ)かん、野なかの薔薇。
手折らば手折れ、思出ぐさに、
君を刺さん。紅におう、野なかの薔薇。

童は折りぬ、野なかの薔薇。
折られてあわれ、清らの色香、
永久(とわ)にあせぬ。紅におう、野なかの薔薇。

近藤朔風訳詞(2)

(わらべ)はみたり
荒野(あれの)のばら
朝とく清く
(うれ)しや見んと
走り寄りぬ
ばら ばら
(あか)き荒野のばら

われは手折(たお)らん
荒野のばら
(われ)はえ耐えじ
永久(とわ)に忍べと
君を刺さん
ばら ばら
紅き荒野のばら

童は折りぬ
荒野のばら
野ばらは刺せど
嘆きと仇(あだ)
手折られけり
ばら ばら
紅き荒野のばら


勝承夫訳詞

童は見たり
野なかのばら
あしたの野辺(のべ)
清らに香る
夢見る花
(くれない)もゆる
やさしのばら

童はよりぬ
野なかのばら
嘆きを永久(とわ)
心にひめし
こえなき花
紅かなし
いとしのばら

童は折りぬ
野なかのばら
幼き子らの
(つ)みとる時も
におえる花
紅あわれ
ちいさきばら

ウムラウト母音文字は、ae、oe、ueと表記するのだと教えてくださった
CA在住のshigetoさん、ありがとうございました。m(..)m

Sah ein Knab ein Roeslein stehn,
Roeslein auf der Heiden,
War so jung und morgen schoen,
Lief er schnell, es nah zu sehn,
Sah's mit vielen Freuden.
Roeslein, Roeslein, Roeslein rot,
Roeslein auf der Heiden.

Knabe sprach: ich breche dich,
Roeslein auf der Heiden!
Roeslein sprach: ich steche dich,
Dass du ewig denkst an mich,
Und ich will's nicht leiden.
Roeslein, Roeslein, Roeslein rot,
Roeslein auf der Heiden.

Und der wilde Knabe brach
's Roeslein auf der Heiden;
Roeslein wehrte sich und stach,
Half ihm doch kein Weh und Ach,
Musst es eben leiden.
Roeslein, Roeslein, Roeslein rot,
Roeslein auf der Heiden.

midiデータは ちーちゃんの HomePageより


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