「鯉のぼり」

作詞作曲者不詳(注2)/文部省唱歌(五年)

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(いらか)の波と雲の波、
重なる波の中空(なかぞら)を、
(たちばな)かおる朝風に、
高く泳ぐや、鯉のぼり

開ける広き其の口に、
舟をも呑まん様(さま)見えて、
ゆたかに振(ふる)う尾鰭(おひれ)には、
物に動ぜぬ姿あり。

百瀬(ももせ)の滝を登りなば、
(たちま)(りゅう)になりぬべき、
わが身に似よや男子(おのこご)と、
空に躍(おど)るや鯉のぼり。

(注1) 三番の歌詞を次のように表記している歌集もあるそうです。
西安寿さんに教えていただきました。(2007/08/05)

逆巻く波に 登りなば
たちまち竜になりぬべし
わが身に似よや 男の子
空に泳ぐや鯉のぼり

(注2) この歌の初出は、『尋常小学唱歌(五)』(大正2年5月)です。金田一春彦・
安西愛子編、講談社文庫「日本の唱歌(中)」によりますと、この曲は、弘田龍
太郎氏(1892〜1952)が音楽学校2年生のときに勧められて作ったもので、その
ことを、弘田氏本人がサトウ・ハチロー氏に語ったことがあったそうです。が、
まだ学生時代の作品であるため、著作権の対象外ということになったとのこと。

印刷媒体(歌集・楽譜集・教科書等)では、弘田龍太郎作曲と明記したものを私
(gonbe007)は見かけたことがありませんので、ここでは作曲者不詳としておりま
す。ただし、ネットでは、弘田龍太郎作曲としているサイトがあるとの情報を、
新井さんからいただきました。ありがとうございます。m(..)m (2009/03/23)


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