「籠の鳥」
千野かほる作詞・鳥取春陽作曲
戻 る
あいたさ見たさに
こわさを忘れ
暗い夜道をただ一人
あいに来たのに
なぜ出てあわぬ
僕の呼ぶ声わすれたか
あなたの呼ぶ声
わすれはせぬが
出るに出られぬ籠の鳥
籠の鳥でも
智恵ある鳥は
人目忍んであいに来る
人目忍べば
世間の人が
怪しい女と指ささん
怪しい女と
指さされても
真心こめた仲じゃもの
指をささりょと
おそれはせぬが
妾(わたし)ゃ出られぬ籠の鳥
世間の人よ
笑わば笑え
共に恋した仲じゃもの
共に恋した
二人が仲も
今は逢うさえままならぬ
ままにならぬは
浮世の定め
無理に逢うのが恋じゃもの
戻 る