「十九の春」
琉球地方俗謡・本竹裕助補作詞
戻 る
1・女
私があなたに惚(ほ)れたのは
ちょうど十九の春でした
いまさら離縁(りえん)というならば
もとの十九にしておくれ
2・男
もとの十九にするならば
庭の枯木を見てごらん
枯木に花が咲いたなら
十九にするのもやすけれど
3・女
みすて心があるならば
早くお知らせ下さいね
年も若くあるうちに
思い残すな明日の花
4・男
一銭二銭の葉書さえ
千里万里と旅をする
同じコザ市に住みながら
あえぬ吾が身のせつなさよ
5・女
主(ぬし)さん主さんと呼んだとて
主さんにゃ立派な方がある
いくら主さんと呼んだとて
一生忘れぬ片思い
6・男女
奥山住まいのうぐいすは
梅の小枝で昼寝して
春が来るよな夢を見て
ホケキョホケキョと鳴いていた
戻 る