「初恋」

島崎藤村詩・大中寅二作曲

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まだあげ初(そ)めし前髪(まへがみ)
林檎(りんご)のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛(はなぐし)
花ある君と思ひけり

やさしく白き手をのべて
林檎をわれにあたへしは
薄紅(うすくれなゐ)の秋の実に
人こひ初めしはじめなり

わがこゝろなきためいきの
その髪の毛にかゝるとき
たのしき恋の盃を
君が情(なさけ)に酌(く)みしかな

林檎畑の樹(こ)の下(した)
おのづからなる細道は
(た)が踏みそめしかたみぞと
問ひたまふこそこひしけれ

(注1) Saidaさんに、このメロディの採譜譜面を戴きました。ありがとうございます。昭和30年頃、同郷のお友達のSuwaさんが歌って教えてくれたそうです。(2007/05/31)
(注2) 誰の作曲なのか、Saidaさんはご存知なかったのですが、めぐみさんから届いた情報で、島崎藤村の詩「椰子の実」を作曲した大中寅二作曲であることが判明しました。めぐみさん、ありがとうございます。(2007/06/09)
(注3) 島崎藤村の詩「初恋」には、この大中寅二作曲のメロディ以外にも、たくさんの曲がつけられています。大中寅二以外の作曲者を抜粋列挙(順不同・敬称略)してみますと、若松甲、高橋正道、青英權、寺沢伸夫、繁田裕司、内田俊、小椋佳、小田切草心、千秋次郎、夢慧、杉田二郎、馬渕陽光、神尾憲一、大田桜子・・・。φ(.. ) ごんべは、舟木一夫の歌う、若松甲作曲のしか知りませんでした。
(注4) 若松甲作曲のメロディは、こちらにあります


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