「春寂寥」

(松本高等学校寮歌)

吉田実作詞・浜徳太郎作曲

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春寂寥(せきりょう)の 洛陽に
昔を偲ぶ 唐人(からびと)
(いた)める心 今日は我
小さき胸に 懐(いだ)きつつ
(こ)の花蔭に さすらえば
あわれ悲し 逝(ゆ)く春の
一片(ひとひら)毎に 落(ち)る涙

岸辺の緑 夏木立(こだち)
榎葉(えのきば)(かげ)の まどろみに
夕暮さそう 蜩(ひぐらし)
果敢(はか)なき運命(さだめ) 呪(のろ)いては
命の流れ 影あせて
あわれ淋し 水の面(も)
黄昏(たそがれ)そむる 雲の色

秋揺落(ようらく)の 風立ちて
今宵(こよい)は結ぶ 露の夢
さめては清し 窓の月
光をこうる 虫の声
一息(ひといき)毎に 巡(めぐ)り行く
あわれ寒し 村時雨(むらしぐれ)
落葉の心 人知るや

嵐は山に 落ち果てぬ
静けき夜半の 雪崩(ゆきなだ)
(ほだ)の火赤く さゆらげば
身を打ち寄する 白壁に
冬を昨日(きのう)の 春の色
あわれ床しき 友どちが
あかぬまどいの もの語り

上記の写真(松高跡碑)は、shiyoさんからいただきました。ありがとうございます。以下はshiyoさんのメールの引用です。(2001/07/15)

旧制松高寮歌「春寂寥」の故郷は、現在敷地全体が、松本市の公園となり市民の憩いの場所及び観光スポットとなっています。ヒマラヤ杉の木立の中に、講堂、校舎の一部が保存され、近年開館した旧制高等学校記念館、園内の「われらの青春ここにありき」と彫られた記念碑などが、往時の若者の青春を語り継いでいます。


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