「ああ幽冥の霧はれて」

(第四高等学校寮歌)

二宮龍雄作詞・清水輝次作曲

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ああ幽冥(ゆうめい)の霧はれて
潮騒(しおざい)さゆる北の海
波路はるかに永劫(えいごう)
啓示(さとし)の星にあくがるる
春光しげき三寮の
歴史に薫る花の影

青雲(せいうん)たかき心より
ふる里遠く離れ来て
人生意気の歌に泣く
契りも堅き友垣に
千里の思いやみがたき
(お)の子の胸は躍るかな

波うつ血潮熱けれど
三年(みとせ)に暮るる若き日の
(うれい)は長し春の夢
望みの光偲(しの)びつつ
久遠(くおん)の春の浄楽に
かたむく命捧げずや

銀觴(ぎんしょう)めぐる花むしろ
うたげの夕べ若き子が
静寂(しじま)の丘の星かげに
思郷の心ふかきとき
おもかげ分かぬ春愁の
湧きては尽きぬ涙かな


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