動詞の活用(おちる【落ちる】)


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この表の作成には、国書刊行会「講座方言学」の他、三省堂「大辞林」、同「新明解国語辞典(第四版)」、角川書店「必携国語辞典」、岩波書店「国語辞典(第三版)」、同「電子ブック版広辞苑(第四版)」などを参考にしました。
鳥取弁特有の動詞及び鳥取弁特有の意味を持つ動詞には、を付加しています。
用例等欄に示した活用形には、接続する主な鳥取弁助動詞等をカタカナで表示しています。

活用等用  例  等
おちる【落ちる】(標準語)

活用の型:上一段活用(タ行)
語幹:お

未然形
おちン、おちりゃ(ア)シェン、おちら(ア)シェン、おちりゃ(ア)ヘン、おちら(ア)ヘン ・・打消し
《用例》「洗っても、この汚れ落ちんわ」「そがな洗い方じゃあ、落ちりゃせんわいな」(洗っても汚れが落ちないわ)(そんな洗い方では落ちないわよ)。
《補遺》「しぇん」「へん」は、強い打消しになる。

おちヨウ、おちョウ、おちョイ ・・意志、未来、勧誘

連用形 おちマス ・・丁寧な断定

おちチャア ・・希望

おちナル ・・尊敬、丁寧
《用例》〔ひそひそ話〕「花ちゃん、試験に落ちなったさあななあ」「ああ、そがな風だ」(花ちゃんは、試験に落ちたそうですね)。

おちヨル、おっトル ・・状態、進行
《用例》「人工衛星が、落ちよる」(人工衛星が落ちている――落ちつつある)。
《用例》「財布が落っとる」(財布が落ちている――そこに存在する)。

おっタ ・・確認、過去
《用例》「試験どがだった?」「落った」(試験どうだった?)(落ちた)。

終止形
連体形
おちる
《用例》「そがに前に出っと、落ちっぞ」(そんなに前に出ると、落ちるぞ)。
《補遺》「おちる」の「る」は「おちっぞ」のように、促音化することが多い。

おちっダラア、おちるダラア ・・推量

仮定形 おちら(ア)、おちりゃ(ア)
《用例》「試験に落ちら、うち泣くけえ」(試験に落ちたら、私泣くからね)。
命令形 おち(イ)

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