動詞の活用（きる）

動詞の活用（きる【着る】）

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この表の作成には、国書刊行会「講座方言学」の他、三省堂「大辞林」、同「新明解国語辞典（第四版）」、角川書店「必携国語辞典」、岩波書店「国語辞典（第三版）」、同「電子ブック版広辞苑（第四版）」などを参考にしました。
鳥取弁特有の動詞及び鳥取弁特有の意味を持つ動詞には、

を付加しています。

用例等欄に示した活用形には、接続する主な鳥取弁助動詞等をカタカナで表示しています。

活用等	用　　例　　等
きる【着る】（標準語）活用の型：上一段活用（カ行）語幹：（き）
未然形	きン、きりゃ(ア)シェン、きら(ア)シェン、きりゃ(ア)ヘン、きら(ア)ヘン・・打消し《用例》「その服は、もう着ん」（その服は、もう着ない）。《用例》「誰もそがな服、着らへんわ」（誰もそんな服は、着ないわ）。《補遺》「しぇん」「へん」は、強い打消しになる。きヨウ、きョウ、きョイ・・意志、未来、勧誘《用例》「なら、うちが着ょう」（それなら、私が着るわ）。
連用形	きマス・・丁寧な断定きチャア・・希望《用例》「もっとええ服が、着ちゃあ」（もっといい服が着たいわ）。きナル・・尊敬、丁寧きヨル、きトル・・状態、進行きタ・・確認、過去
終止形連体形	きる《用例》「おまい以外は、誰でも喜んで着っぞ」（お前以外の子なら、誰でも喜んで着るぞ）。《補足》「きる」の「る」は「きっぞ」のように、促音化する場合が多い。きっダラア、きるダラア・・推量
仮定形	きら(ア)、きりゃ(ア) 《用例》「この服、後１年着ら、ええのん買あてごしなるか？」（この服を後１年着れば、いい服を買ってくれる？）。
命令形	き(イ)

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