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Title : Math::Symbolic::Custom::LaTeXDumper
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名称

 Math::Symbolic::Custom::LaTeXDumper - Math::Symbolic LaTeX 出力


概要

use Math::Symbolic qw/parse_from_string/;
use Math::Symbolic::Custom::LaTeXDumper;
$term = parse_from_string(...);
print $term->to_latex(...);

説明

 本クラスは全ての Math::Symbolic ツリーに対し to_latex() メソッドを提供する。Version 0.201 以前の Math::Symbolic において提供されていた to_latex() のリライト版である。
 カスタムメソッドのデレゲーションモデルについての詳細は Math::Symbolic::Custom 及び Math::Symbolic::Custom::Base クラスを見よ。

エクスポート

 詳しくは Math::Symbolic::Custom::Base 用のドキュメントを見て欲しい。しかし標準の Exporter 文法をこのクラスに適用すべきではない。


サブルーチン

to_latex

 呼び出された Math::Symbolic ツリーの LaTeX 表現を返す。LaTeX は LaTeX ソースドキュメントに含まれているものを指す。同封された数学環境を含むわけではない。
 メソッドは名前付けされたパラメータを渡すことで利用可能である。妥当なパラメータは以下の通り。

implicit_multiplication

 全ての乗算に '.' (\cdot)演算子を使うように設定する。
 デフォルトでは true、すなわち乗算演算子は表示しない。

no_fractions

 fractions の代わりに '/' 除算演算子を使う。
 デフォルトでは false、すなわち fractions を使う。max_fractions パラメータを見よ。

max_fractions

 このパラメータを正整数に設定すればネストされる除算の数に上限を設けることができる。デフォルトは 2 である。0 に設定すれば上限はなし。除算を不可にしたいときには no_fraction パラメータを設定する。

exclude_signature

 デフォルトで、はメソッドは括弧の中のあらゆる変数の符号は含まれている。これを true に設定すると変数の符号を除去する。

replace_default_greek

 デフォルトでは、ユーザの正確に表現できるようにコード内であらゆる変数名は LaTeX として出力される。このオプションを true に設定すれば Math::Symbolic は多くのギリシャ文字を適切な記号に変換する。

 妥当な LaTeX 記号にマッチするもの:

 小文字で表示:
  alpha, beta, gamma, delta, epsilon, zeta, eta, theta,
  iota, kappa, lambda, mu, nu, xi, pi, rho, sigma,
  tau, upsilon, phi, chi, psi, omega

 小文字で表示する様々な形態:
varepsilon, vartheta, varpi, varrho, varsigma, varphi

 大文字で書き出す:
  Gamma, Delta, Theta, Lambda, Xi, Pi, Sigma, Upsilon, Phi,
  Psi, Omega

variable_mappings

 全ての変数名が望むように出力されるわけではないので 'variable_mappings' オプションを用いてカスタムされる LaTeX 出力用に変数名を置き換えることができる。例えば変数 x_i は i を添え字とした 'x' となる。
 variable_mappings への引数としては変数名 / LaTeX マッピングの対からなるハッシュ参照を必要とする。
 上述のように変数名が置き換えられたら他の LaTeX への変数名変換の出力のオプション指定は無視される。

subscript

 このオプションを true に設定すると変数名においてアンダースコアの後にある文字は添え字と見なされる。アンダースコアがあればそれ以降は全て添え字と見なされる。複数のアンダースコアが見つかれば再帰的に適用される。
 デフォルトは true である。この設定を外すには false 値を指定すればよい。variable_mappings パラメータによりカスタム化された LaTeX へマップされた変数についても自動的に設定がオフとなる。

no_sqrt

 デフォルトではダンパは 1/2 (または 0.5)または 1/2 で終わる数値の指数を方根だと見なす。これが想定している結果を生まないのであればオプションを true に設定すること。


著者

 フィードバック・バグ報告・サポート要請は Math::Symbolic サポートメーリングリスト math-symbolic-support at lists dot sourceforge dot net に送って欲しい。ユーザがどのように Math::Symbolic を使っているか知りたいということを念頭において欲しい。
 モジュールの開発または機能拡張に興味を持った場合は開発者メーリングリスト math-symbolic-develop at lists dot sourceforge dot net にアクセスしてほしい。
 Steffen Mueler, symbolic-module at steffen-mueller dot net


参考資料

 本モジュールの最新バージョンは http://steffen-mueller.net または CPAN から入手することができる。モジュール開発は Sourceforge の http://sourceforge.net/projects/math-symbolic/ で行っている。
 Math::Symbolic::Custom
 Math::Symbolic::Custom::DefaultMods
 Math::Symbolic::Custom::DefaultDumpers
 Math::Symbolic::Custom::DefaultTests
 Math::Symbolic

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Updated : 2008/09/02