Math::SimpleVariable - simple representation of mathematical variables

Location : Home > Languages > Perl > Package
Title : Math::SimpleVariable

　Math::SimpleVariable - 数学的変数の簡易表現

use Math::SimpleVariable;

# 変数を生成
my $foo = new Math::SimpleVariable(name => 'foo', value => 0.3);

# いくつかの属性を指定
# 多くは独特なものであり、勝手に振る舞いを変更してはならない。
my $name = $foo->name();       # 'foo' を設定
print $foo->stringify(), "\n"; # 'foo' を出力
my $id = $foo->id();           # 'foo' を設定
my $value = $foo->value();     # 0.3 を設定
print $foo->evaluate(), "\n";  # 0.3 を出力

# ２つめの変数を生成
my $bar = $foo->clone();
$bar->{name} = 'bar';      # 名称を変更（id() の続きとして）
print $bar->value(), "\n"; # 同じ値 0.3 を出力

説明

　Math::SimpleVariable は強制的名称（obligatory name）と選択値（optional value）を持つ、数学的変数の簡易表現である。一見、このクラスはあまり有用には見えないかも知れないが、いくつかのアプリケーションで異なる型を導出したくなるだろう。導出された様々なクラスのオブジェクトはここで提供される方式で相互にアクセスできる。
　Math::SimpleVariable はあたかも変数オブジェクトがハッシュであるかのようにアクセスし修正することのできる２つのデータフィールド－ name 及び value －を持つ。例えば

$var->{name} = 'foo';

はオブジェクト $var の名称を 'foo' に設定し、

my $val = $var->{value};

はオブジェクト $var の値を $val に読み込む。
　さらに以下の属性の Math::SimpleVariable オブジェクトが利用可能である。

$var->name(): 　$var->{name} を返す。
$var->id(): 　Math::SimpleVariable オブジェクトに対し、$var->name() を返す。id() の目的は、例えば連立方程式の行列表現などのような高等な概念において変数を用いる場合に独自の識別子を付与することである。要望に従い、導出されたクラスで id() の実装を変更してもよい。
stringify(): 　変数の印刷可能な表現を返す。Math::SimpleVariable オブジェクトに対して $var->name() を返す。また、導出されたクラスに対してはこれをオーバーライドしてもよい。
value(): 　$var->{value} を返す。
evaluate(): 　変数の数値評価を返す。Math::SimpleVariable オブジェクトに対し $var->value() を返す。導出されたクラスに対してはこれをオーバーライドしてもよいが、置き換えないほうが有用だと思う :-)。 evaluate() は直行条件のために残している。

参考資料

　perl(1)

バージョン

　This is CVS $Revision: 1.6 $ of Math::Simplevariable,
　last edited at $Date: 2001/10/31 12:38:39 $.

著者

　Wim Verhaegen, <wimv@cpan.org>

著作権

Updated : 2006/07/24