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Title : Boo-boo
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「と」な話を探求する

 「と」とはもちろん「と」学会の「と」である。私は基本的に「と」学会関連本って好きなのでかなり読んでいる。取り上げられているネタのトホホ感がたまらなくいいのだ。それと、そういう「トホホ」なものに精力を傾け解明していく努力にも脱帽したい。ってなわけで敬意を表してそんな本たちで1ページを与えることに。
 えー、それから、と学会は「と学会」が正しい表記なのだけれども、と学会と文中に書くと最初の「と」が接続詞の「と」なのか「と学会」の「と」なのか一瞥では判別しにくいので、敢えて「と」学会と書くことにする。

「と」に迫る情熱

 たぶんこのページ執筆時点で「と」学会関連本最新刊『新・トンデモ超常現象60の真相』(皆神龍太郎;楽工社)。この本で取り上げられているUFOネタ・霊ネタ等は、真相がでっちあげだとわかってからも、さも謎であるかのように日本のTVで放映されたりしてて。だめだなぁ、放送関係者は。この手の本できちんと勉強してもらわなきゃ。しかしこの著者はいろんな文献にあたったり、現場に行ってみたりして、こんなことに情熱を掛けられるってのがスゴイと思う。ま、「と」学会関連本はそういう傾向が強いけど。

 あと、歴史関係でも、最近、通説となっている歴史上の人物のエピソードを「本当はこうだった」(少なくとも通説の通りではなかった)ということを書いている本がいくつか出回るようになってる。私らが小中学校のときに教科書に載ってた肖像画が、実は他人だった、とかね。その中で最近読了したのが『戦国時代の大誤解』(鈴木眞哉;PHP新書)と言う本。歴史上の人物の伝説が好きな人には夢を壊す(?)無粋な本と言えるかも。

 どちらの本もある主張を否定するための証拠を縷々並べ続けているわけで、その意味では読み物として惹きこまれるという種類のものではないけれど、取り上げられているモノを読み比べていると、この手の「伝説」は、直接体験した人に取材せずに書いたとか、直接見聞できるはずのない後世の人間の著作に突然ある事実(?)が現れるとか、きちんと証拠を確認すればバレるようなことばかり。
 逆に受け取る側が検証を怠ればその手の「伝説」はさも事実であったかのように人々の記憶にとどまってしまうという点で、歴史認識という問題もからめて考えさせられことしきり。

 それから、「と」なものへの探究心の塊としては『珍説愚説辞典』(J.C.カリエール/G.ベシュテル編;国書刊行会)を挙げておきたい。まだ読了してないんだけど、題名の通り古今東西の珍説・愚説をかき集めている本。なんでこんな本を買ってしまったんだろうと自虐的にもなってしまうが、この本を国書刊行会が出版しているところにも、そこはかとないトホホ感が漂う。

Boo-boo
  1. 新・トンデモ超常現象60の真相
  2. 戦国時代の大誤解
  3. 珍説愚説辞典

たぶんここに分類されるであろう本たち

ま、その他のリストも書いとく。

  1. 「と」学会関連本多数
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Updated : 2007/02/26