CHAPTER SIX
Trump Promotion
Hand 71-81

切り札の昇格

両陣営とも同じような戦術が使える一方で、お互いに相手には使えない独自の武器があります。
シグナルを送るのはディフェンス側の特権であり、 ダミー・リバーサルを実行できるのはデクレアラーだけです。

ラフやクロスラフは双方が行えますが、 トランプ・プロモーション(トランプの昇格)は主にディフェンス側の武器であり、 その中で最も鋭い切れ味を持つのが「アッパーカット」です。

アッパーカットの最大の特徴は、
ディフェンス側がラフする際、そのトリックに勝つこを目的とするのではなく、 デクレアラーにオーバー・ラフを強要し、 パートナーの切り札をウィナーに昇格させる点にあります。

SにKQ987があり、 向かい側のダミーNに65432があるとします。
対するWはAT、Eはシングルトンだったとします。

一見すると、ディフェンス側は1トリックしか取れませんが、 Eのどこかにボイドがあって「J」でラフして、Sの「Q」を釣り出せれば、 Wの「T」が2勝目のウィナーに昇格します。

このテーマには多くのバリエーションが存在します。
目立たない「4」のような小さいカードであっても、ウィナーに昇格させることができます。

次に紹介する一連のハンドでは、エキスパートの手にかかることで、 最も小さな切り札であっても、自分より強いはずのカードを追い抜いていくことでしょう。


QUESTION 71

  DEALER: SOUTH
  Both Valnerable


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コントラクト:4

・オープニングリードは♠Kで勝ち。
・続いて♠Aも勝ち、
・更に♠を続け、パートナーの♠Qを、
 Sのディクレアラーがラフしました。
・ディクレアラーは♣Aと♣Kをキャッシュし、
・3枚目の♣をダミーでラフ、
Aでハンドに戻りました。
・7トリック目まで終わり、8トリック目に
 ディクレアラーはもう1枚♣を出しました。
 
ダウンさせる可能性が見えていますか?

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