ANSWER 74


Nのリダブルは、 当然ながら「パートナーに別のスーツをビットして」と要求する コック・ワーナー(Kock-Werner)コンベンションでした。

しかし、Sは異なる決断を下します。
Sは切り札♠で5トリック、 ♦で1トリック、 そしておそらく♥でも1トリックは取れると考え、 1Sxxでプレイすることに大満足していました。

では、1970年に行われたイタリア対オランダの国際親善試合で、 このハンドが回ってきたときに何が起きたかを見てみましょう。

カミッロ・パビス=ティッチ(E)は、メッシーナ(W)に♦をラフさせた後、 リターンされた♣を勝ち、
もう1枚の♦をプレイする前に、
トップ♣をキャッシュしました。

もしそうしていなければ、 デクレアラーは残っている♣のルーザーを捨てることができました。

3枚目の♦をデクレアラーは♠Jでラフしました。
これを見たメッシーナは、オーバーラフすることを慎重に避け、 ♥5をディスカードしました。

ディクレアラーは♥Kをプレーし、 それをEが♥Aで勝ち、 もう1枚♦を出しました。

デクレアラーは再びローカードでオーバーラフされないように♠Tでラフし、 ジュゼッペ・メッシーナはまたしても♥を捨てました。

この時点で、Sのハンドには♠KQ94の切り札が残り、 メッシーナのハンドには♠A865の切り札が残りました。
トランプでの3勝(♠A&5、最初のラフの♠2)が確定しました。
結果は1,600点。

このハンドは、完璧なタイミングの見本であり、 「切り札の昇格を確実にするために、あえてオーバーラフをしない」という 戦術の好例となりました。

Wに座るのがエキスパート(パビス=ティッチ)だからこそ、 最後は見事に「5」のカードで1トリックをもぎ取ることができたのです。