ANSWER 49



・2トリック目でディクレアラーが♠3をリードした時、
 W:ジョルジオはローカード♠7をプレイしました!
  これは重要なプレイで、
  ♠Kを大切なエントリーとして温存したのです。
 E:ベニートが♠Aでそのトリックを勝ちました。
・E:ベニートはQにスイッチしました。

世界中のどのペアも、♠7Qの2枚のカードをプレイしなかったでしょう。
これは、一見ダウンしそうにないコントラクトをダウンに導くファーストステップでした。

・ディクレアラーはEのQにローカードをプレイし、
 ダミーのAで勝ちましたが、
・次のトランプ狩りで、W:ジョルジオが♠Kで勝ち
・次に、WはKをキャッシュ
・続けてをリードとなり、
 E:のラフを防ぐことができませんでした。

・E:ガロッツォは♣2をリターンし、
 ディクレアラーは♣4、
 W:ベラドンナは♣Qを出しました。

W:ベラドンナは2枚と4枚を見せており、6枚のを持っているように見えます。
したがって、♣Qがシングルトンであることを疑う理由はありませんでした。

・完全に騙されたディクレアラーは、
 Eにあると思った♣Tに対してフィネスをし、
 1ダウンとなりました。
(♣J、♣Aとキャッシュしても♣Tが落ちてこないので)

1974年のヴェネツィア世界選手権の解説者にとってこれは悪夢のハンドでした。
解説者は、4メイクすると自信を持って予測していました。
E:ガロッツォも3トリック目でQを出した時、ジャストメイクで妥協する覚悟でした。

コントラクトがダウンするとは、恐らくジョルジオ・ベラドンナを除いて、誰も思い浮かばなかったでしょう。