ANSWER 41


このハンドは、1トリック目から、 両者のどちらが早く必要なトリック数を取るかの争いになりました。

ディクレアラーは♣で5トリック、♦の2トリック目も期待できそうです。
そのため、メジャーの1つから更に2トリックが必要でした。

♦をセットアップするためにNへのエントリーが必要ですが、 ディフェンダーが2勝できる♥を利用する余裕はありません。

・そこでディクレアラーは、♠に目を向け、
 第2トリックで♠Kをリードしました。

Wに座っていたのは、長年ニューヨークのブリッジ・ワールド誌の編集者を務め、ブリッジ史上最も多作なライターの一人であるアルフォンス・モイーズでした。
彼はディクレアラーの意図を素早く読み取りました。

なぜ次に♠をプレーしたのでしょうか?
♥は2トリック以上は期待できないスートだったからです。
明らかにそれが理由でしょう。
♣はソリッドで、♣Tは必要であれば♠Qを取るエントリーとなるでしょう。

ディクレアラーが9トリックを取る前に、ディフェンス側は何処で5トリック勝てばいいでしょうか?

おそらくEは♦Aを持っており、♥Aを持っていることも間違いないでしょう。
そうでなければ、ディクレアラーは♠ではなく♥で必要な2トリックを取りにくるはずです。

ディフェンス側は更に2トリック必要でしたが、皮肉なことに、ディクレアラーが期待していたのは♠でした。

・モイーズは、♠Kに対してローカードを出しました。
・それに続いて♠6がプレイされました。
 ダミーの♠Qで♠の2トリック目を獲得した後、

・ディクレアラーは♦Kにむけて♦をリードしました。
 Eは♦Aで勝ち、
・♥Aもキャッシュし、
・続いてロー♥をリードし、
 Wのアルフォンス・モイズの♥Kに勝たせました。
・そして♠2枚をキャッシュしました。

ディフェンス側が僅差ですが、時間の競争に勝ちました。