♦A,K,Q,Tの4枚をキャッシュする誘惑に抗えるWは殆どいないでしょう。
しかし、ウィリー・コイルは先を見据えていました。
♦を取ってしまった後、何が起こるだろうか?
ディクレアラーは♥をプレイし、そしてコイルは容赦なくスクイズされるだろう。
コイルは、危険を回避するために先見の明のある偽りのカードをリードしました。
(♣QがEにあるように見せかける!)
・♦Kに続いて、♣Jをリードしました。
・ディクレアラーは♣Aで勝ち、♦をリード。
・コイルが勝ち、残りの♦をキャッシュする誘惑に負けず、♠4にスイッチ。
ディクレアラーが状況を理解して、♥をすべてキャッシュしていれば、
Wのコイルは3つのスーツでスクイズになっていました。
しかし、♣JがWからリードされていたので♣QはEにあると考え、
・ディクレアラーは再度3枚目の♦をリードしました。
・コイルがこれを勝ち、残っている勝てる♦Tを取らずに、
再度♠を出して終了です。(この時点のハンドは下図の通り)
(♦Tを取ると、その後スクイズにかかってしまいます)
彼はもう問題を抱えておらず、♥のキャッシュに対して安全に3枚ディスカードできます。
♠1枚、♣1枚、そして♦T。
EWは、♠T、♦A,K,Q,♣Qの5勝で、1ダウンとなりました。
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