Part3 聖タイタス修道院に戻って
 Part3-17 土壇場での代役(3)

1~2ボード後、ハーマン修道士は次のハンドを手にしていました。

♠AKQT4 ♥985 ♦92 ♣A74

・1♦と修道院長。
・1♠とハーマン修道士がレスポンス。
・2♦と修道院長がリビッド。

ここでハーマン修道士は考えました。
3♠はノンフォーシングだし、
いかなる基準からも逸脱した3NTにジャンプは?
..バーク・リレーを使うのが最善に思えてきました。
 その後の3♠はフォーシングです。
 ※ビッドされていない最も低いスートをビッドし
  て、ハンドの強さとトランプの3枚フィットを
  確認するコンベンション。

・2♥(バーク・リレー)とハーマン修道士。
・修道院長の次のビッドは
 2♠でした。
・ハーマン修道士は、このレスポンスを聞いて
 4♠にジャンプすることを決めました。

4人のハンドは以下の通りです。

East-West game
Dealer North

2♥のビッドにアラートは出されておらず、
・ラセット夫人はビッドされていない
 ロー♣をリードして運試しをしました。

・ハーマン修道士は♣Aで勝ち、
・ダミーの♦Aと♦Kの2枚をキャッシュし、
・3枚目の♦をハーカードでラフしました。
 ウエストはショーアウト。
・トランプの♠Jでダミーに入り、
・もう一枚♦をハイカードでラフしました。

・その後ハーマン修道士はトランプを狩ると、
 3-3の分かれでした。
・エントリーとして残っている♥Aでダミーに
 移り、
・エスタブリッシュしている♦を取りました。

ディクレアラーは10トリックを手にし、ジャストメイクです。

「3NTが分かりやすいよ!」と修道院長。
「この馬鹿げた2♥のビッドは何だったんだ?」

「クズの3枚♥では3NTをビッドできません」とハーマン修道士は答えました。
「それより、バーク・リレーの方が良いでしょう」

ビル・ラセットは税務調査官のような視線を修道院長に向けました。
「バーク・リレー?」と尋ねました。
「2♥はコンベンションですか?」

「私は知りません」と修道院長は答えました。
「パートナーと私は今まで一緒にプレーしたことがないんです」

「あなたがそのビッドをアラートしていれば、
 妻は♥をリードしたかも」とラセット氏。
「間違っていたら訂正してください。
 ♥のリードだとコントラクトはメイクしないと思います」
「ディレクター!」

若い理事の一人がテーブルに来ました。
「ああ、なるほど」と彼は言い、
ラセット夫妻が事情を説明するのを同情的に頷いて聞いていました。

彼は修道院長の方を向いて、
「それで、このコンベンションに対してアラートするのを忘れたのですね?」
「聞いたこともないコンベンションにどうやってアラートするんだ?」と修道院長は言い返しました。
「この紳士とプレーするのは初めてだ」

「でも、残念ながらEWは損害を受けたようです」と若い理事。
「そうですね、スコアは4♠1ダウンに調整する必要があります」

彼はもう一度4人のカードを見て、
「3NTはどんなリードでもメイクしますね」
「ええ、どうもありがとうございます」と修道院長は言い返しました。