Part3 聖タイタス修道院に戻って
 Part3-14 アンソニー修道士の大いなる犠牲(2)
 Game all
 Dealer South


コントラクト:4
=====

修道院長はのゲームに到達しました。
オープニングリードはエルレッド修道士です。

何かの本に、Jだけあるスートからリードするのは弱いプレイヤーの特徴だ,と書いてあった。
それを考慮して、2つのスーツは除外しよう。
同じ本に、シングルトンのトランプをリードすることの愚行についても警告していたなぁ。
まあ、シングルトンのをリードするしかないかな。

・オープニングリードは、♣3
 修道院長はEの♣Tを♣Aで勝ちました。

修道院長は、プレイを計画するためにちょっと立ち止まりました。
AとKの2枚をキャッシュし、のルーザーを1枚ディカードできます。
しかし、その後はどうなるでしょうか?
のリードは、シングルトンであることは明白。
もしトランプのフィネスが外れて負ければ、Wはほぼ確実にを出してEに勝たせ、
それに続いてのラフで1ダウンになりそう。

修道院長はコントラクトをメイクするためにより安全なプレイをすることにしました。

・続いて、♠Aと♠Kをキャッシュし、
 を1枚捨てました。
・次に切り札のAとKをプレイしました。
 第2ラウンドでWのトランプがショーアウトしたのは予想外でした。

・トランプ狩りを続け、EのQが勝ちました。
・Eのマイケル修道士はAとKをプレーし、
・そしてもう1枚を続け、
 修道院長の最後の切り札を使わせました。

ディフェンダーの最後の切り札を狩るためのダミーへのエントリーがないため、
Eのラフで1ダウンとなりました。

修道院長のプレイに困惑したエルレッド修道士は、パートナーに向けて身を乗り出しました。

「切り札は何を持っていましたか?」と尋ねました。
が切り札ですね?」とカードをじっと見つめて、
Q763ですね」とマイケル修道士。

「修道院長は切り札の処理をもう少し考えるべきだったのでは!」
「ルールはどうでした?」とエルレッド修道士。
「8エバー9ネバー」と修道院長。
「そう、その通りです」

エルレッド修道士は、Nが記入しているスコアシートをチラッと見て頷きました。
NSの列に650点が並んでいました。
まさにルールが正しかったことを示しています。

「普通のプレイヤーはそのラインを取るだろう」
「これはエキスパートに向けたトラップハンドだ」と修道院長は大声で叫びました。

ザビエル修道士は、以下のように思いました。
修道院長が最も安全なラインを選びたいのであれば、
を捨てる前にトップトランプをキャッシュすべきでしょう。
驚いたことに、2回目のトランプ狩りでWはショーアウトウします。
従って直ぐに3回目の切り札狩りをしても失うものは何もありません。
幸運なの位置によって、ディフェンダーが3トリックを取るのを防いでいます。
ディクレアラーはAでダミーに渡り、最後の切り札を狩ることができます。
とはいえ、+620点ですからダメですね。