Part3 聖タイタス修道院に戻って
 Part3-13 修道院長の辞退(3)
 Love all
 Dealer North


コントラクト:5♣x
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オークションが進むにつれて、Nのプレイヤーはどんどんと悲しそうに見えてきました。
最終的に5になると、修道院長はためらうことなくダブルを宣言し、
その後のビッドはありませんでした。

・ザビエル修道士は♠6をリードしました。

「ヘレナ、ごめんね」とロバート・ディーリーはダミーを開きながら言いました。
はボイドよ。最初のダブルが間違っていた?」
若いブロンドの女性は、
「心配しないで」と微笑みました。
修道院長は満足そうに椅子に深く腰を掛け、
若いプレイヤーたちの会話にニッコリとしました。
ダミーには良いカードが揃っているけれど、メイクは無理だろうと考えながら・・・

・ディクレアラーはオープニングリードを
 ♠Aで勝ち、
・♠をラフ
・その後、でダミーに移り、
・もう一度♠をラフしました。
 すると、Eから♠Qが出てきました。

さらにをラフすると、Eが赤いスーツをディスカードする可能性がありそうなので、

でダミーに渡り、
・ディクレアラーはをラフしました。
・次にQのフィネスに成功し、
・続いてAを続けました。

この時点で残っているカードは右上図の通りです。


この段階で、今までの8トリックはすべてが自分の方を向いています。

・若いディクレアラーは、
 ダミーから♠を出しました。
・修道院長は♣7でラフ、
 ディクレアラーは♣Tでオーバーラフ。

・次に、ディクレアラーが8を出したとき、
 修道院長はパートナーが勝っているのに
 ラフするしかなく、

・そして、切り札しか残っていないので、
 切札を返さなければなりませんでした。
 ヘレナ・ロッカーは状況をうまく判断し、
 ここで♣6をプレイ、
 Wの♣Qがこのトリックを勝ちました。
・ディクレアラーは、この時点で
 切り札のAとJを持っているので、
 最後の2トリックを勝ちました。
 5♣x、ジャストメイクです。

「信じられないほど幸運なハンドでしたね」
「どうすることもできなかった」
と修道院長は叫びました。

酔っ払った見物人の一人が身を乗り出し、
Kでラフするんですよ」と言いました。
「それだと難しくなります」
「ああ、その通りだ」ともう一人の大男も同意しました。

を捨てるだろう、ヘレナ?」
「Qが抜けている、A-J-Tで3トリック取るようにプレーするんだぞ」
「もちろんそうするわ」と頷きました。
「もしあの老人がKでラフしたら、EがKQを持っているとしてをプレーすることになるでしょう」
「1ダウンの可能性大ですね」

二人の酔っ払いはバーに戻るように説得され、ゲームは再開されました。
これ以後のハンドで大きな波乱はなく、ルシウスとパウロがこのキーとなるハンドを4でプレーしたことで、 大学チームが5IMP差で勝利しました。