Part3 聖タイタス修道院に戻って
 Part3-13 修道院長の辞退(1)
サウサンプトン大学のチームは、学生構成の変化によりシーズンごとに強さが変動していました。
聖タイタスチームはハンプシャーカップの第3ラウンドで彼らと対戦する予定で、 修道院長はいつものように対戦相手の評価を試みていました。

「運がいいな」
「今年のチームはいつもよりずっと弱いんだ」
と修道院長。
「あら?」「どうやってそれを知ったのですか?」
とルシウス修道士。
修道院長は笑いながら
「チームリストを見ただけです」
「メンバーの中に女子が2人います」

「それに何か意味があるのですか?」
「カウンティ2部リーグで無敗だそうです」
「5試合中4試合を20対0で勝ったそうです」
とルシウス修道士。

修道院長は気にしていませんでした。
「1部と2部の違いは、プロとアマチュアの違いのようなものだ」
「いずれにせよ、我々のような実力あるチームと対戦すれば、緊張もするし!」

試合は騒がしい大学の談話室で行われました。
以下が、修道院長のテーブルに配られた最初のボードでした。

 Game all
 Dealer South


コントラクト:6♠
=====
・修道院長は♣8をリードしました。

ダミーがオープンされると不満そうに首を横に振り、
「4NTのビッドは、通常、ビッドされていない両方のスーツに2つのトップルーザーがあることを示していますか?」と尋ねました。

「4NTはコントロールについて尋ねています」と、
大学1年生の金髪のヘレナ・ロッカーは答えました。
「それはローマン・キーカード・ブラックウッドと呼ばれていて、私の答えは…」
「はい、はい」と修道院長が口を挟みました。
「その方法はよく知っています」

・ザビエル修道士は♣Aでリードを勝ち、
4をリターンしました。

ディクレアラーは、のフィネスをするか、
の3-3ブレイクを狙うか、という単純な選択を迫られました。

・わずか数秒後、彼女はAを出しました。

結果としてはは3-3ブレイクだったので、
12トリック取りました。

修道院長は唖然としました。
1部リーグのデクレアラーなら、もちろんフィネスが50%、3-3ブレイクが約36%であることを知っているでしょう。

ヘレナ・ロッカーは魅力的なブロンドの髪を後ろになびかせながら、
「間違っていたかもしれないけど」
「でも、確率と勝負するしかなかったの」

「確率と勝負?」修道院長は食い下がりました。
「3-3ブレイクはたった36%ですよね?」

「ええ、そのくらいです」とロッカーは答えました。
「もしかしたら私が愚かだったのかもしれません」
のフィネスの確率が50%だとは思っていませんでした」

「もしあなたの2つのマイナーが同程度の強さなら、ではなくをリードしたのではと思いました」
のリードを選んだ場合、のフィネスは25%程度の確率と小さくなります」

修道院長は瞬きをしました。
「そうでしたか? 」
「ええ、限定選択の原則が適用されるかもしれないですね」