ラウンドが進み、最後にトビアス修道士とパロットが呪術医のテーブルへとやって来ました。
最初のボードでは、呪術医が無茶苦茶なジャンプオーバーコールで、大きな得点を得ました。
雪辱心を胸に秘めて、トビアス修道士は今夜最後のハンドを眺め、
「1NT」とオープン。
「パス」とレイラ。
「3NT」とパロットが鳴きました。
呪術医は不安げにハンドを見詰めていました。
♠A9 ♥AQ974 ♦A9872 ♣5
おそらく、3NTへのレイズは、長い♣を持っているからだろう。
もし3NTがメイクし、逆に我々のサイドでも4♥がメイクするなら、後でパロットは延々と文句を言い続けるだろう。
レイラは♥を数枚持っているだろうけど、
「4♥!」と呪術医は叫びました。
「パスって言ったの?」とトビアス修道士。
「4♥d」呪術医は吠えました。
トビアス修道士は信じられないという顔で、自分の♥がKJT8であるのを見つめていました。
「ダブルだ!」と言いました。
それ以後のビッドはありませんでした。
フルハンドは下図の通りです。
Love all
Dealer North
コントラクト:4♥X
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Wのトビアス修道士は
・♦3をリード、
Eからは♦J、
そしてSが♦Aで勝ちました。
Sの呪術医は、
・続いて♦をNでラフ
・♠Aでハンドに戻り、
・そして再び♦をNでラフしました。
・次にNの♠Kをキャッシュし、
・Sで♠をラフ、
・呪術医はダミーの♥6で4枚目の♦をラフ、
Eはオーバーラフできませんでした。
・次にダミーから♣をリードし、
Eのパロットが♣Aで勝ちました。
残ったカードは以下のとおりです。
・パロットは切り札をリードし、
Sは♥7、
Eは♥8でカバーし勝ちましたが、
トビアス修道士には有効なリターンがありません。
切り札を出せば、
ディクレアラーは♥Qで勝ち、
♥Aをキャッシュし、
エスタブリッシュしている♦をプレイすれば、
マスタートランプに負けるだけです。
トビアス修道士は、実際には
・♣Kをリターンしましたが、
呪術医は♥9でラフし、
・♦Aを出しました。
Wは♥Tでラフしましたが、
・次は、切り札の♥AQに向けて、♥KJからリードするしかありませんでした。
まるで魔法を使ったかのように、呪術医は勝った10トリックを自分の方に向けていました。
レイラはスコアシートを見ながら興奮して息を呑みました。
「殆どのペアが3NTを逆サイドでしているわ!」
オウムは怒り狂って前後に体を揺らしました。
「なんというリード!、なんというリードだ!」と金切り声を上げました。
「♣Kをリードしたら、メイクしない。
オーバーテイクしてトランプにスイッチするから」
レイラはテーブルの周りを走り、呪術医の膝に座り、
「あなたは本当に賢い人ですね」と言いました。
呪術医はレイラに歯を見せてニヤリと笑いました。
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