Part2 アフリカでの幕間
 Part2-11 サム・ペッケンロスの罠(3)



コントラクト:5♠x
=====

・「2♠!」
 最初に口を開いたパロットが叫びました。

ペッケンロスは燦然と輝くのスーツから顔を上げ、
「ウィーク2ですか?」と呪術医の方を向いて尋ねました。
呪術師は肩をすくめて、
「ストロング2を使っています」と答えました。

・ペッケンロスは5とオーバーコールし、
・パロットはすぐに5♠とビッド。
・Eの席にいたトビアス修道士が
 ダブルを掛けました。

・ペッケンロスはAをリードし、
 最初のトリックを勝ちました。
・罠猟師がKを続けると、
 トビアス修道士は♣を捨て、
 パロットはラフしました。
・ハンドからのトランプリードで、
 ダミーの♠Kはダックされましたが、
・パロットは♣Aでハンドに戻り、
・切り札狩りを続けました。

・トビアス修道士は切り札の♠Aで勝った時、
 黒いスーツを出さなければならず、
・パロットは残りカードの勝ちを宣言しました。


最後のラバーが終わり、パロットはマスクを外して、
「エースでラフ!、エースでラフ!」と叫びました。

「ハッ!」
「パロットの言ったことは、このケースでは正しい」
とNに座る呪術医は叫び、トビアス修道士の方を向きました。

の2枚目を♠Aでラフし、をプレイすると、
 デクレアラーがダミーの切札♠Kで勝った後、
 ダミーからリードするしかなくなる」

トビアス修道士はぼんやりと目の前を見つめていました。
♠Aでラフ?」
信じられないことに、どうやら呪術医の言う通りだったようです。
デクレアラーはダミーからを出さなければならず、
次のトリックはEのラフになり、1ダウンです。

ペッケンロスは唸り声をあげ、体を揺らしながら立ち上がりました。 そしてパロットが
「君が来てくれて本当に楽しかったよ!」