次のボードでパロットに再び20HCPのカードが配られました。
Game all
Dealer West
コントラクト:3NT
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・3NTに対して、ペッケンロスは♠Qをリード、
デクレアラーの♠Aが勝ちました。
・続いてパロットは♣Jを出し、
♣Kでオーバーテイク、
・ダミーから♥のローをリードしました。
トビアス修道士は♥Aを出さず
Sの♥Kがそのトリックを勝ちました。
・パロットは同じ動きを繰り返し、
♣Tを♣Qでオーバーテイクし、
・再び♥のローをリードしました。
♣のスートの巧みな操作により、ダミーへのエントリーが確保されていたため、
トビアス修道士は
再び♥Aをホールドしなければなりませんでした。
デクレアラーの♥Qが勝ち、
Wは♠を捨てました。
パロットはハンドをカウントし、
Eは2枚目の♣でショーアウトしました。
Wは6-1-2-4のハンドで、♦Aで「ウィークツー」のポイントを補ったことに間違いないでしょう。
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・パロットは更に残りの♣を2回キャッシュし
・♠Kを取り
・♠Tを出しました(スローインプレイ)
・ペッケンロスは♠のウィナーを3枚キャッシュしましたが、
その後デクレアラーの♦Kに1トリック与えざるを得ませんでした。
その結果、3NTのゲームはメイクしました。
ペッケンロスは最後の4トリックをじっと見つめ、
それからトビアス修道士に怒ったように
「ハンドに何もなかったのか?」
「♥Aを持っていたよ」とトビアス修道士。
「♥A!!」ペッケンロスは叫びました。
「バカ野郎、あと1トリックでダウンだったのに!」
「もし♥Aを出したら、パロットはトップカードを9トリック持つことになる」
「♦Aを1枚にして、最後に出すようにすべきだった。それがWのベストプレーだよ」
とトビアス修道士が指摘しました。
「それで、♦を出して♠を取るように仕向けたんだな!」
「そういうつもりだったのか?」とペッケンロスは疑わしげにパロットの方を向きました。
パロットはばかばかしいほど目を回し、
「ゲームをやれ、ゲームをやれ」と金切り声を上げました。
鳥がもっと上手に話せないのが残念だ、
それでも、ブリッジができるというのはとんでもないセールスポイントなので、
アメリカの裕福な未亡人なら高く買ってくれるだろう、
とペッケンロスは思いました。
ラバーブリッジが次々と続き、罠猟師はすでにかなり負けていましたが、
最後のボードが見ものになりました。
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