Part2 アフリカでの幕間
 Part2-11 サム・ペッケンロスの罠(1)
黒ひげのサム・ペッケンロスは、珍しい動物や鳥類を供給するという、儲かるが違法な仕事をしています。
ペッケンロスは、ムボジと呪術医師に付き添われて、狩猟遠征から戻ってきました。
檻の中には様々な小さな猿と数匹のマーモセットが入っています。

「こんにちは」と、ペッケンロスはトビアス修道士に挨拶しました。
トビアス修道士は檻の中を覗き込み、嫌な気持になりました。

「シーッ」とペッケンロスが突然言い、麻酔銃に手を伸ばしました。
「あそこ!」
「撃たないで!」とトビアス修道士は叫びました。
「あれはパウロだ」

「普通のオウムじゃないよ、高値で売れるよ!」とペッケンロス。
「あれはオウムじゃない!」とトビアス兄弟。
「パウロだよ。私たちのコミュニティの一員なんだ」
「彼は話すし、ブリッジもするし、殆ど人間だよ」

「ブリッジをやるんだって?」とペッケンロスはライフルを置きながら叫びました。
その日の午後、4人のプレーヤーがトビアス修道士の小屋に集まり、 トビアス兄弟がペッケンロスと組むことになりました。

これが最初のディールでした:

 Love all
 Dealer South


コントラクト:6♠
=====

ペッケンロスは、このようなスラムで0HCPのハンドが配られたことに不満でしたが、
9をリードしました。
・パロットはダミーからのローをプレイし、
 EのKがそのトリックを勝ちました。
8がリターンされ、
 パロットがハンドで勝ちました。

すべては、Qに負けないで、トランプを狩り切れるかどうかにかかっています。
パロットは自信たっぷりに微笑みました。

右側のトビアス修道士がTxまたは9xを持っていたら、 彼は間違いなく何時ものようにTまたは9を出して、 デクレアラーを惑わし、フィネスするように誘うだろう。

・パロットは切り札のKをキャッシュし、
 ディフェンダーは3と5を出しました。
・続いて、パロットはトランプの4を続け、
 9がWから出てきました。

パロットはダミーのJでフィネスしようとたとき、
ある考えが浮かびました。

Jをプレイすると、EがT5のダブルトンだった時にのみコントラクがメイクする。
その持ち方であれば、トビアス修道士は、光よりわずかに遅い速度で、 学生時代からの癖でTをテーブルに置いたはずだ。

・パロットは切り札のJではなく、
 Aを出すことにしました。
 トビアス修道士は残念そうにQをテーブルに出しました。

12トリックを取ることができ、6はジャストメイクになりました。

「小憎らしいダミーからのプレイだった」とトビアス修道士は叫びました。
「まったく予想外だ」

ゲームの前に呪術医師から指示を受けていたパロットでしたが、 自分がそのスートをどう読んだかを明かすつもりはありませんでした。
パロットは、止まり木の上で前後に揺れていました。

「ドロップを目指してプレーしましょう!」
「ドロップを目指してプレーしましょう!」と鳴き声を上げました。

罠猟師はこの無知な行動に顔をしかめました。

愚かな鳥はブリッジについて何も知らないようです。
このディールでは幸運でしたが、長くは続きませんでした。

次のボードでは、パロットに再び20HCPのカードが配られていました。