パロットとのセッションをとても楽しんだルーク修道士は、最後のボードをテーブルに置きました。
Game all
DealerWest
コントラクト:5♥x
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・オープニングリードは、♠Aでした。
デクレアラーのパロットはダミーのハンドが気に入りませんでした。
オポーネントの4♠になれば彼らは不愉快な思いをしただろうし、我々の5♥はまったく乗り気がしません。
・♠Aをハンドでラフし、
・♦Aでダミーに入り、
・♠Jをリード、Eのトビアス修道士はカバー、
パロットはラフしました。
・次にハンドから♦を出し、ダミーでラフ、
・続いてパロットは♠Tをリードし、
Eはカバー、ハンドでラフしました。
・有利なディストリビューションを最大限に活用し、
ダミーでもう1枚♦をラフし、
・エスタブリッシュしている♠9で♣を1枚捨て
ました。
次はダミーからのリードで、
残っているカードは右上図の通りです。
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・パロットはダミーから♣3をリードしました。
今度はトビアス修道士が考える番です。
パロットは間違いなく切り札の♥Aと♥Kを持っているだろう。
切り札で4勝するのを止める唯一の方法は、♣の
リードをアチュオタに勝ってもらうことでした。
即ち♣Tで勝ってもらい、切り札の逆狩りをすることです。
・トビアス修道士が出したのは、♣5
最善を期待しましたが、トリックを勝ったのは
パロットの♣Tでした。
・クロスラフでさらに4つのトリックを勝ち、
予想外に合計12トリック、5♥x、6メイク
1050点となりました。
「♣AKQを持っていて、♣Tに勝たせたのか?」
「そんな馬鹿げたプレーによく気づいたな!!」とアチェオタ は叫びました。
パロットは軽蔑の目で左を向きました。
「君はトビアス修道士が♣をプレーしたポイントに気付いていないのは明らかだね」
と彼は断言しました。
「僕が♣Tを持っていたのはある意味不運だったが、素晴らしいディフェンスだったよ」
「1050点取られるのが素晴らしいプレーか?」
「そんな素晴らしいプレーはしなくていいよ!」
とアチュオタは叫びました。
アチュオタは暗闇の中へと怒って去って行き、
ルーク修道士は同情的にトビアス修道士の方を振り向いて言いました。
「彼には礼儀というものがまったくないんだね」
「全体的に彼とはどうだった?」
トビアス修道士はスコアカードに指を走らせ、
「平均くらいだと思います」
「予選通過の可能性はありません」と答えました。
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