Part2 アフリカでの幕間
 Part2-8 ケトゥーミ夫人のハットトリック(1)

「あなたもエントリーするでしょうね」とルーク修道士は言いました。
「これまでのところ、65名以上の応募があり、
 その中にはサファリ旅行で道に迷った2人の観光
 客も含まれています」
「何にエントリーるんですか?」とトビイアス修道士は尋ねました。
「何のことか全く分かりません」
「ボズワンビ ゴールデン ジュビリー個人選手権で
 す」とルーク修道士は答えました。

「最初の宣教師たちがここに到着し、Acolシステム
 を広めてから50年になります。
 これを記念して何か特別なことを計画すべきだと
 思いました」
「個人競技は、技術よりも運を試すものです」

この大イベントは2晩連続で開催されることになっていました。
トビアス修道士は運の要素を減らすために、プレーするボード数を多くして欲しいと要望しました。

第1ラウンドでは、パロット(オオム)とトビアス修道士が対戦しました。
テーブルには、口論好きなティーンエイジャーのアチュオタ氏と、 神経質なラバーブリッジプレイヤーで、 パートスコアを超えてビッドをするのはマナー違反だと考えているケトゥーミ夫人がいました。

これが最初のボードでした:



コントラクト:4♠
=====

ケトゥーミ夫人はビッドを見直し、パートナーがをビッドしたことを確認しました。

ケトゥーミ夫人はビッドを見直し、パートナーがをビッドしたことを確認しました。

・そしてオープニングリードはT、
 ディクレアラーのアチュオタはダミーのAで
 勝ちました。
・アチュオタにとっての最優先事項はのルーザ
 を処分することだったので、
 3枚のトップ♣Q,A,Kと続けました。
・トビアス修道士は3ラウンド目の♣Kを♠9で
 ラフし、アチュオタは ♠Tでオーバーラフしま
 した。
・その後、ディクレアラーは切札の♠Kを出し、
 Eの♠Aに負けました。

Eのトビアス修道士は、ディクレアラーのハンドを数えるためにちょっと立ち止まりました。

彼はを2枚持っていました。
ビッドから少なくとも5枚、4枚です。
つまり、彼が持っているは最大で2枚です。
したがって、ケトゥーミ夫人のオープニング リードのTはダブルトンからではなく、トップオブシーケンスだったことになります。

この分析からトビアス修道士は、
KQJから2をアンダーリードしまし
 た。
・ケトゥーミ夫人は9で勝ち、
・♣の4ラウンド目をプレイし、Eがトランプ
 の♠Jで勝ちました。

ディクレアラーはまだを1つ負けるので、
1ダウンとなりました。

パロット(オウム)氏は止まり木の上で前後に揺れながら金切り声を上げました。
「愚かなプレー、愚かなプレー!」
「なぜ♠9♠Tでオーバーラフしたんだ?」

「じゃーどのカードでオーバーラフにしたらいいと
 言うんだ?」と、批判を軽く受け止めないアチュオタ氏は言い返しました。

「もちろん、のルーザーを捨てるべきだよ」と
パロットは答えました。
「そうしたら、
 トランプで2つ、で1つ負けるだけだ

「私のオーバーラフは ...コントロールをキープする
 ため ...」とアチュオタ氏は反抗的に言いました。

「まったくナンセンスだ」とパロット。
「君はわざとミスプレイをして、私に悪いスコアを
 つけさせたんだ」

「どこかで聞いたことがあるような気がする」と
トビアス修道士はつぶやきました。

パートナーが変わり、プレーヤーは次のディールのためにカードを取り出しました。