Part1 聖ティトゥス修道院にて
Part1-6 聖タイタス クリスマス ペア(2)
夕方半ばに、修道院長は修道院で最も弱いアエルレッド修道士とマイケル修道士のペアと対戦しました。。
ザビエル修道士は最初のボードの3NTで良いスコアを出しました。 その後、修道院長は次のハンドを手にしました。
♠AT65 ♥AKQT83 ♦5 ♣73
・Sのマイケル修道士が 「1♦」と最初に口を開きました。 ・Wのザビエル修道士が 「3♠」とオーバーコール。
修道院長は、熱心にカードを調べているNのアエルレッド修道士を見つめていました。
・「4NT」とエルレッド修道士。この状況で、どんな馬鹿げたビッドを思いつくのだろうか? (Aの枚数を訊く普通のブラックウッド) 「何とおっしゃいましたか?」と修道院長。 「4NTです」と、エルレッド修道士はきっぱりと答えました。 修道院長はもう一度自分のハンドを見ました。 ♠なら非常に有利な展開になるのは明らかですが、 対戦相手がオークションに勝った場合、重要なのは♥をリードをしてもらうことです。 このビッドのままNに座っているアエルレッド修道士に回ってきました。 彼はカードを眺めて考えましたが、パートナーがAを何枚持っているか分かりませんでした。 「6♦」とビッドしました。 ・「ダブルだ!」と修道院長。 対戦相手の一人は♠がボイドの可能性もありましたが、 このペアのサクリファイスに対して黙っていれば、彼の評判は永遠に汚されるでしょう。
Love all
Dealer South
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・Wのザビエル修道士は♥をリードし、 「また11ポイントのオープニングですか!」と Nのエルレッド修道士は不満を漏らしました。 「まあ、この件については私を責めれませんよ。 君がAを2枚持っていれば、 スラムをコールする予定でした」 彼はスコアシートを広げました。 「おお、これは面白い」と彼は叫びました。 「2つのEWペアが5♠xをメイクしています。 そして1組が6♥xを7メイクしています。 6♦x、1ダウンは今のところトップです」 「そうですか、私は修道院長の5♥のコールが気に なっていました」とザビエル修道士。 「たぶんパスして、Aが2枚無いことに気付いて もらった方が良かったでしょう。 そうすれば、オポーネントは5♠をダブルするに 違いありません。」 修道院長はイライラしながら首を振りました。 「5♠がメイクすると思えば、当然パスです」と彼は断言しました。 「私のハンドが、♠が4枚、♥が 7 枚、 シングルトンが2枚であったら、パスが良いかも しれない。 でも、あなたの♠がボイドであることを どのようにして知ればいいんだ? 3トリック負けると思っていたのに!」 「こんな高い代での競り合いで、対戦相手より更に 高い代でビッドすることは殆どありません」 と、そしてアエルレッド修道士はスコアシートをもう一度賞賛の目で見ながら言いました。 「ご存知ですか、6♦までビッドしたプレイヤーが もう一人います。」 彼は独り笑みを浮かべました。 「それはルシウス修道士に違いありません」 修道院長は椅子に深く座り、ラウンドの切り替えが告げられるのを待っていました。 最終ラウンドは、修道院長がそのルシウス修道士とパウロ修道士のペアと対決でした。 |