3度目のラバーブリッジは、幾つかの退屈なパートスコアで始まり、やっとゲームのボードになりました。
そのディールは以下の通りです。
コントラクト:3NT
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・Wのマイケル修道士は ♠7をリードし、
Eは♠Jを出しました。
三流プレーヤーから受けた批判に苛立った修道院長は、このハンドではミスプレイをしないように決心しました。
Wがリードを取って、♥を攻められると、コントラクトが危険にさらされます。
これを防ぐにはどうすれば良いだろうか?
♣のフィネスをする代わりに、♣Aと♣Kをキャッシュし、そしてロー♣をプレイするのはどうだろうか?
Eにこのトリックを負けるのは構わないが、
Wが♣Qxxを持っている場合、Wに負け、続いて♥を攻められるだろう。
修道院長はもっと良いアイデアを思いつきました。
このトリックを♠Aで勝つのはどうだろうか?
そうだ!、♣のフィネスが失敗しても、Wは間違いなくパートナーの♠Qに向けてリードするに違いない。
・不本意な態度で、修道院長は♠Aで最初の
トリックを勝ちました。
・次に♣Aをキャッシュし
・♥Aでダミーに入り
・♣Jをプレイしました。
マイケル修道士は♣Qでそのトリックを
勝ちました。
修道院長は椅子に深く腰掛け、この段階では♠の攻撃を恐れているように見せようとしました。
そして、マイケル修道士をちらっと見ました。
いったいこの男は何を考えているのだろう。
今までに得られた情報から、次にロー♠をリードすべきなのは明らかでしょう。
おそらく、この時点でEの♠Qが裸で、お供がないことを心配し、♠Kをキャッシュすべきかを考えてるのだろう。
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マイケル修道士は、ついにカードをテーブルに置きました。
・信じられないことに、それは♥Jでした。
・修道院長はあまり期待せずに、
彼はダミーから♥Kを出しました。
・Eのエルレッド修道士は♥Aで勝ち、
・♥Qをキャッシュしました。
・その後♠にシフトし、
修道院長の♠QはWの♠Kに負けました。
・結局、ディフェンダーは10トリック勝ち、
コントラクトは6ダウンになりました。
ジェイク修道士は叫びました。
「第1トリックで何ということをしたんだ!」
「何が起こったんだ?
Eが♠Kを出したと思ったのか?」
エルレッド修道士は同情的に言いました。
「私も同じ間違いをしたことがあります」
「KとJはよく似ていますから」
「もちろん、それは間違いではなく、
ディフェンダーのミスを誘うプレーでした」
と修道院長は答えました。
そしてマイケル修道士を睨みつけ、言いました。
「Eの♠Jで私の♠Aが出ました」
「パートナーが♠Qを持っていると思わなかった
のですか?」
「まあ、ちょっと悩みました」とマイケル修道士。
「でも、私たちは3番手の位置ではハイカードを
プレイすることにしています。
エルレッド修道士が♠Qを持っていたら、
彼はそれをプレイしたでしょう」
こうしたやり取りをまったく聞いていなかったジェイク修道士は、段々と興奮し始めました。
「君には分からないのか?
♠Qで勝つなら、♣のプレーを間違えても
問題ではない。
守備側は♣1枚と♥2枚しか勝てないのだから」
「ご存じの通り、修道院長はとても忙しい人です」とマイケル修道士。
ジェイク修道士は
「確かに昔はいいプレーヤーだったよ」
「今のレベルはだいぶ下がっているがね」
マイケル修道士は再びカードを配り始めましたが、ジェイク修道士は手を振ってもう十分だと示しました。
彼は右側を向き、ほとんど一瞬のうちに眠りに落ちました。
マイケル修道士は、老人を愛情深く見つめ、
「彼は本当にゲームを楽しんでいたと思いますよ、修道院長」と言いました。
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