Part1 流行りや巧妙な仕掛けに惑わされないで

 Part1-1 若いブリッジプレイヤーへのアドバイス

私がマギル大学で法律を勉強していたとき、ある女子学生が私にブリッジを教えてくれました。
「ただ同じスートを出していくだけだよ」
「それができない時は、違うスートを捨てるか、切り札を出すんです」と。
それで私はそれに倣い、同じスートのカードを出したり、違うスートを捨てたり。切札を出したりしました。

午後の終わりには、私は約4000ポイント負けていました。
そして、あの可愛くて、知的で、魅力的な女学生は、私を見て笑っていました。

私はその時にとても恥ずかしい思いをしたので
その夏、実家に帰り、ブリッジの本を1冊ほとんど暗記しました。
そして、仕事をせずにブリッジばかりと形容できるような人生への第一歩を図らずも踏み出してしまったのです。

そして今振り返ってみると、彼女のシンプルな説明は、 初心者に伝えるべきことの核心だったのだと気づきました。

ただ同じスートを出してください。
それができない時は、違うスートを捨てるか、切り札を出します。
数ボードのラバーブリッジで、初めての人がそれ以上のことを吸収することは期待できません。

同じ状況が、今、起ったと考えてみましょう。
1965年にマギル大学に在学していた伝説のチャールズ・ゴーレンは、ブリッジを学びたいと考えています。
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マギル大学(McGill University)は、ケベック州、モントリオールに本部を置くカナダの公立大学。
2026年世界大学ランキング27位、カナダ国内1位を誇り、「カナダのハーバード」とも称されいます。
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「さて、チャーリー」と美しいガールフレンドが言いました。
・簡単です。
 まず、ビッドについて説明します。
 パートナーが 1♣とビッドしたとします。

・ということは、
 をたくさん持っているということですね?
 早熟な青年が話を遮りました。

・いえ、正確には違います。
 もしかしたらナポリタンクラブでプレーしているのかもしれません....

・どういう意味ですか?
・ハイカードで最低でも17点を持っていますが、必ずしも良い♣とは限りません。

・えっ、それは紛らわしいですね。
・何故、ナポリのビッドシステムをわざわざ使う人がいるのですか?
 同様のアメリカのシステムを使えば良いのでは?

・ヴァンダービルトクラブ!(米国製ストロング♣システム)と彼女が遮えぎりました。
そうですね、ヴァンダービルトクラブでプレーしている場合、 1♣のオープンは、ハイカードの半分以上を持っていることを意味しています。

・もちろん、良いも持ている?

・いいえ、♣については何も示していません。

・う~む、少しずつ分かってきました!!
 私のパートナーが1でオープンしても、 それはとは何の関係も無く、 良いハンドを持っています、というだけなんですね。

・「はい、そして、いいえ」と彼女は言い、
 その美しい顔に少しイライラがよぎりました。
・♣のオープニングビッドは、
 あなたのハンドが丁度平均点位で、
 本当に良い♣スーツを持っていることを意味する場合もあります。
 その時も1♣でオープンします。

今、チャールズ ゴーレンは、考え、悩み、困惑し、そして不思議に思いました。
そして最後にこう言いました。

・分かりました!
 なるほど、すべてハッキリしました。
 良いを持っていれば、 1♣でオープンします。
 しかし、良いを持っていない時も、 1♣でオープンします。

・知ったかぶりしないで!
 でも、あなたが言ったことはその通りよ!

哀れなゴーレンは、ローマクラブ、ナポリタンクラブ、ヴァンダービルト クラブ、シェンケン クラブ、ロスストーン クラブ、カプラン・シェインウォルド クラブ、そして スタンダードアメリカン クラブをゆっくりと教えられました。

そして1♣オープンには様々な意味があることをマスターしました。

「どういうことですか、マスターしたとは?!」彼女は鼻を鳴らしました。
「まだまだ沢山ありますよ!」

伝説のチャールズ ゴーレンは、カードを空に放り投げ、夜に向かって歩き出しました。

ミル・ボーンズのプロプレーヤーとして人生を歩むことも考えていた チャールズ ゴーレンは、 少なくともこの厄介な1♣の問題はミル・ボーンズにはないだろう、と思いました。

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ミル・ボーンズ(Mille Bornes)は、1954年にフランスで誕生した、2〜6人で遊ぶ古典的な自動車レースのカードゲームです。